第33話 テイムした子達の名付け
「パ、パトリシア?何があった?」
「え?な、何もありませんわよ?ルクスは少しご飯待ってね?いまグレンガ持ってくるからね?」
《分かった……お腹すいた……》
「にゃ~」
「あ、あら?あなたもお腹すいたの?待っててね?」
「にゃー」
私に、すり寄る仕草がかわいいわ。
「フフフ、かわいいわね?ルクス?この子本当に妹に出来る?ちゃんと可愛がってあげれるかな?」
《うん、妹だもん!出来る!》
「そう………ルトは?お友達に優しくできる?」
ルトは、食べ掛けのナッツを手に持ったまま顔だけ上げて私の問いに答える。
《うんボクと、お友達!優しく出来る!》
「そう?喧嘩したらお友達とバイバイだからね?約束よ?」
《うん約束!》
《ご主人僕約束!》
「そう……なら、あと一つ約束しましょうか?」
《あと?》
《一つ?なに?》
「あそこの穴から、もう外に出たら駄目よ?分かった?穴は塞ぐからね?」
《………分かった、もうでないよ!》
「出来るかな?遊ぶならこのお庭だけよ?約束!ね?」
分かった!
「なら、名前着けちゃいましょう?あ、殿下?」
「な、なんだい?パトリシア?(急に呼ばれだがなんだろう?)」
「この子猫の名前考えて下さいませ?私はリスの名前を考えますわ?」
もう、殿下を巻き込むしかないわよね?
絶対に後で、お父様?もしくはヴァンスお兄様に怒られるし……最近はアレクお兄様は私を無視してるみたいだから……なにも言われないと思うけれど。
「は?子猫の名前?」
「ええ、何か候補ありませんか?」
「因みに、パトリシア?君はリス、にどんな名前を?」
名前を付けるねぇ………ネーミングセンスないのよねぇ~昔から………。
「ええっとそうですわね………男の子の様ですから……チャチャとか?リンとか?後は……カイとかかしらね?殿下は?」
「そうだね……リズとか?」
すると、ルクスが殿下が言った名前にそれが良いよと言ってきた。
《ご主人の殿下の人が、言った名前が良いって妹が言ってるよ?》
ええっと………ルクス君?ご主人の殿下の人ってなにかしら?
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