第29話 ルクスとルトの遊び場 3

「なんでもなにも……君達、そのお友達のご飯とかは?どうする?のかな?」

《ええ!だって僕のお友達だよ?》

「ん~?その子達の、パパとママは居ないのかな?」

《え?》


 あら、ルトには難しいのかしら?


《うん!いないみたい》


 ルクスは、理解出来たのね……この差って何かしら?


「そう?でも駄目よ?」

《《なんでぇ~》僕の妹だよ?》


 こ、困ったわね?何言っても聞きゃしないわ!

 なんで、こんなに頑固なのかしら?


「パトリシア?さっきから、ルト達と何を話してるのだい?(パトリシアの話しか、聞こえないから今一状況が掴めない……)」

「え!ああ、この子達が連れて来た、子猫とリス達と一緒に、屋敷で暮らしたいそうですわ」

「(あぁ、そういう事か)それは………困ったね?」

「ええ、本当に……ねぇ?ルクス、ルト君達は従魔でしょ?」


《うん、そうだよ?主人の従魔だよ?》


 それが何か?みたいな言い方ねぇ~。


「でもこの子?リスと猫は違うでしょ?影に入れないわよね?」

《ええ?入れないの?》

「そうよ?私の従魔ではないのよ?だから駄目よ?」

《えぇ~!だったら主がこの子従魔にしてぇ~》

「は?従魔にするの?猫とリスを?」

「パトリシア?従魔って?なにするんだい?」

「どうやら。私にテイムして欲しいそうですわ……困りましたわ」

「ハハハ。それはなんとも……困るね?パトリシア。ならば、テイムしてあげれは良いのでは?」

「殿下………そんな思い付きで、勝手な事を言わないで下さいませ?」

《だめなの?》

《ご主人?だめぇ~?》


 そんなに、私にばかり決めさせないで下さい!

 ここで、この子達をテイムしちゃったら私がお父様達にまた怒られるのよ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る