第21話 サボったりしたら駄目ですよ?

 さて、残った土地に葡萄の苗を植えて行きましょうか?ですけど…………。


「苺………も食べたい………」


 やっぱり、もう一棟温室作るかな?


「シア?お前また、なに考えてる?」

「いえ、特には?さぁ、温室をもう一棟建ててその中に苺植えますわよ?そして余った畑は、野菜!じゃがいもと、さつま芋植えますわよ!ルトはお手伝いは………また今度よ?」


《ええ!手伝うよ?》

(ごめんなさいね?また今度ね?)

《分かったよ………》

(ごめんね?お部屋に戻ったら何か食べましょうね?)

《うん………》シュン。


 取り敢えず、ルトには言い聞かせて納得をして貰い畑を完了させます。

 出来上がった、畑を見てお兄様がぼやきます。


「シア?お前……これ管理どうするのだ?」


 そうだったわね?人が断然足りない!


「冒険者ギルドで、募集を掛けませんか?」

「ギルドで?」

「ええ、あの橋を渡って門を抜ける事が出来る人を雇いましょう!ね?お兄様それが良いわ!私直ぐに、あの門に細工しますわ!」

「そ、そうか!それは良いな!早速父上に相談しよう!」

「お兄様?ギルトに行くなら私も行きたいわ!前に狩りをしたときの、ウルフまだあるのよ?あれ売りたいわ!」

「そ、そう言えば………居たな。あれ………分かった父上に話しておくよ?」

「宜しくお願いしますわ?あ!あと、お話は変わりますが………お兄様?クレマンド殿下達はどうされますの?まだあの人達は、自国にお帰りに成らないのですか?」

「あぁ、何だかな…呑気なのだよあの連中は!」

「まぁ、お兄様。そう、怒らなくても?あの方達は馬車がないのですもの………帰るに帰れないのでは?あ!馬もでしたね?一度ちゃんと、お話ししないと、成りませんわね?」

「あぁ、そうだな?父上が今忙しくしているのでなぁ………」

「あら、お父様お忙しいの?」

「それはそうだろ!この城の事もあるし、独立の事もある。しなくては成らないことが山盛りだ!」

「そうですか………。あら?それならお兄様。お父様のお手伝いしないと!私に構ってる暇はないと思いますが?」


 ジロリと兄を睨む。


「ま、息抜きだ!ヴァンス兄上が戻って行ったろ?」

「全く、お兄様は………!ならば、此れからお父様の所へ戻られるのですよね?」

「あ、あぁ、まぁな?」 

「でしたらこれを!お父様にお渡しに成ってくださいな?」


 数本のポーションの瓶を渡す。


「これは……シア分かったよ。渡しておくよ?では、私は戻るとするかな?」

「ええ、またお夕食の時にお話をしましょう?お兄様!」


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