第8話 従魔を御紹介しますわ

お母様の後に付いて食堂に行くと、食堂の中を見てビックリです。

 王都の、お屋敷の食堂より広いですわねぇ………。


「パトリシア。貴女は、そこにお座りなさいな?」

「あ!はい、お婆様」


 戸惑っていた私に気がついた、お婆様が席を勧めてくれましたので、勧められた席に座ります。

 席に付くと、お婆様の対面でお母様は私の隣に座ります。

 お婆様が、私達が座るのを確認するとメイドに指示を出します。


「サーニャ?御食事をお願いね」

「畏まりました、奥様。少々お待ち下さいませ」


 お婆様が、私とお母様の3人分の食事を持って来る様にと頼むと、メイドがそそくさと支度を始めます。ですが3人分だと足りないのよね………。

 食堂で動物を出して良いのかしら?ダメ元で聞いてみましょう?


「お婆様?お食の追加を頼んでも良いでしょうか?あ!でも………今は遠慮した方が良いのかしら?」

「あら、パトリシア?そんなに食欲があるの?貴女?」

「フフフ。私ではないのですが……お母様ルト達を出して宜しいでしょうか?」

「良いわよ?ねぇお義母様?可愛い子達が居ますよの」

「お婆様、私の従魔達を紹介したいのですが……宜しでしょうか?」

「あら?そうなの………ですがお食事前よ?」

「お食事前だからですわ?ほらルト、ルクス出ておいで。待たせ手ごめんなさいね?」


 すると、影から二匹出てきて私に飛び付く。


《あるじぃ~お腹すいた!》

《ごしゅじん!僕も!でも、外にでれた!》

「ご、ごめんなさいね?今からお食事にしましょうね?」


 影から出れて、嬉しがるチビッ子達を抱き締めるとルクスが私の顔をなめてくる。


「ヒィ!パ、パトリシア!あ、貴女、それ………」


 私と、チビッ子達を見て驚き怯えるお婆様です。


「お義母様も、驚きますわよねぇ~。私も初めて見せられた時には、驚きましたもの…………」


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