第3話 これからの話し。
屋敷に到着した私達を出迎える人達がいましたわ。
どうやら、この領地の屋敷を管理していた執事とメイド達だそうです。
そして、お祖父様とお婆様も出迎えてくれました。
ですが………長年お話は伺っておりましたが全く見覚えのない人達ばかりで、戸惑いが隠せません。でも、不思議ですわ!前世の事は何となく朧気に覚えてるのに………この屋敷の事は何故覚えてないのでしょうか?
…………どうしたらいいのかしら……?
仕方がない、お兄様達の側から離れないようにしないとね?何せ自分の部屋さえ分からない。
後で、グレンとエルサに連れて行って貰わないと迷子に成りそうです。と言うことで、暫く私は様子を観ていましょう。
「お父さん、お母さん今帰りましたよ!お久しぶりですね?」
父がお祖父様達にご挨拶をします。
「お帰り!やっと返ったか!アデスお前達も疲れたろ?」
「ええ、長い旅をしてきましたよ?途中の川では立ち往生しましたよ!あ!そうそう父上、お客様がいるのでご紹介しますよ?クレマンド王子、此方に来てください」
お父様に呼ばれた、クレマンド殿下がお祖父様に挨拶をするみたいですわ。
そうそうに、部外者を追いやりたいのですかね?
「初めまして。私は、アルバドラド国の第二王子でクレマンド・アルバドラド・ヴァルガンドといいます。暫くお世話になります」
「ご丁寧に、ありがとう御座います。私はランバル・ベルガモットといいます。もう既に隠居の身ですが、ゆっくりして行って下さい。直ぐに、メイド達に部屋を用意させましょう。部屋が整う迄は、暫く別の部屋でお寛ぎ下さい。長旅でしたからね」
「ええ、お気遣い有り難う御座います。お言葉に甘えて、ゆっくりさせていただきます」
そして、メイドに連れられて貴賓室に向かって行った。
さて、王子達を先に貴賓室に案内をして今度は自分達の帰還を喜んでくれる。
「皆無事に、帰って来れて良かったわ!お帰りなさい。マリーン、アデス。それに私の孫達もね?大きくなったわねぇ………」
「ええ、お義母様。お久し振りで御座います。ただいま帰りましたわ。子供達もご覧の通りですわよ……さぁ、三人ともご挨拶なさいな?」
「「「お祖父様、お婆様。お久し振りで御座います」」わ」
私は、微かにしか覚えてないけれどね………。
「さぁ、こんな所で立ってないで中に入れ」
「ええ、そうしますよ?何年ぶりかの我が家です。ゆっくりしますよ?父上」
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