第41話 領地へ 遊戯室は出禁です!

 さて、話し合って居たテントから出て、私は自分の馬車に戻ります。


「た、ただいま………グレン!エルサぁ~何か飲むもの、おくれぇ~」


 すると、グレンが自分の部屋から顔を出した。


「お疲れ様です。パトリシアお嬢様、それで如何でしたか?お話し合いは?」


 と言って、グレンがオレンジジュースを私に渡してくれた。

 グラスを受け取りながら、話し合った事の経過を話す。


「はぁ~それはまた、厄介で御座いますね?パトリシアお嬢様のお力を隠すのは、至難の技ですが。私共使用人が絶対にバレない様に致しますよ」

「宜しく頼むわね?他の使用人にも伝達を宜しく頼むわ……。グレン……あと確認して良いかしら…?明日からアイザックと同室って嫌よね?」

「え?ええ、まぁどうしてもと言うならば仕方有りませんが………」

「はぁ~わかった。じゃぁ、お部屋作りますわね、あ!遊戯室出禁よ?わかった?」

「ええ、あそこ使えないのですか?」

「当たり前よ!馬車に乗り込むのは、アレクお兄様よ。怖いじゃないの!せいぜい細かいゲームしか出せないわよ!」

「ウムムグムムムム!ですが……あそこは退屈な時間を潰すのに………唯一のオアシスが……」

「グレン?なに訳の分からないことを、言うのかしら?聞き分けてちょうだい?全くもう!直ぐに鍵は閉めますわよ。領地に戻ったらまた同じ部屋を作るから。ね?」

「わ、わかりました。お嬢様!絶対ですからね?」


何だか……私がグレンの母親みたいですわね。(笑)


「さて!グレン、ルトとルクスは?私の部屋かしら?」

「ええ、もうお休みですよ。パトリシアお嬢様もお休み下さい」

「そうするわ。シャワー浴びて寝ますわ」

「はい、では。お休みなさいませ」


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