第37話 領地へ ワイン飲みたいらしい
それでしたら、少しだけお待ち下さいね?今お父様に伺って来ますわ!と言って、パタパタとこ走りで父の元へ行く。
「お父様、あの王子殿下。ワイン飲みたいそうですわよ?どうしますか?」
「ワインかぁ~私も飲みたいな?どだろうか?マリーン?」
「そうですわねぇ~パトリシア、美味しいワインあるのかしら?」
「それなら、お母様。こちらなんて、如何でしょうか?」
出したのは赤ワインだ。お肉には合うと思うけど。早速クレオに渡してコルクの栓を抜いて貰い、お父様達にお出しする。
「どうですか?お父様、お母様?お口に合いまして?」
「……うん、旨い!渋みが絶妙だ、肉と合う!」
「ええ、美味しいですわね?これならお客様にお出ししても良いわよ?」
「分かりましたわ、ではお出ししますわね?皆さんもどうぞ?但し飲み過ぎ注意ですわよ!」
作業台の上に大きめの桶を数個出して氷と水を入れてワインボトルを、どんどんと出して入れると入れた側からボトルが無くなる。
本当に早い!無くなるのが、氷を出した意味がないんだけれど?
そして、ヴァンスお兄様とクレマンド殿下にグラスとワインを渡す。
「あぁ、ありがとうパトリシア嬢!暫く飲んでないから嬉しいよ!」
「パトリシアありがとう、久々のワインだね?おい、アレク!その辺にしても、お前も飲めよ?父上が了解して、パトリシアがワインを出したぞ!!」
「あぁ、まぁそうですね?そちらにお邪魔しますよ?ルクスおいで!」
殴っていた男を縛り、その場に転がしてアレクが私達の元へルクスと歩いてくるが……。
「お兄様、ストップ!」
「シアなんだい?いきなり」
「お兄様、お食事の中ですわよ?綺麗にしませんと?クリーン!はい!これで良いですわ」
「お、おお!ありがとう。綺麗に成ったか?」
「ええ、綺麗ですわよ?あと、お怪我はないですか?」
「大丈夫だ問題無いぞ?」
「それでしたら、一緒にワイン飲みましょう」
「ああ、わかったよ。シア」
私からグラスを受け取り、今度はクレマンドと一緒の席に着き二回目の食事が始まったが、問題は残ったままだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます