第30話 領地へ さあ、焼き肉ですわよ!

そして、父の乗る馬車へ兄達と移動をする。


「お前達。ご苦労だったな?怪我も無かったようで安心したが。おまけがあったとは、計算外だったな?」

「ええ、全くですよ!おまけに側近の一人が大馬鹿と来てる。全く!」


 ブツブツと文句を言って、アレクお兄様が腹を立てて怒る。


「お兄様。珍しいいですわね?それほどあのケレスという方、は厄介でしたの?」

「あぁ、そうだよ!おまけに馬車から何やら。分からない物が見つかったよ!シア、悪いが鑑定をしてくれ」


 見てくれと言いながら、小さな袋を渡された。


「ええ、まぁ良いですが?鑑定・・・・」


 あららこれはますいですわね、早めに処理しないと。


「どうだ、シアわかったか?」

「ええ、分かりましたわ。全く厄介なものを持ち込みましたねぇ?これは魔物寄せの粉ですわよ?早く処分しないと、私達も巻き込まれますわ」

「持ち主は、あのケレスさんですわね?彼は厄介ですわね?」

「全く厄介だよ!王子と聞いたからには、無下にはできないしな。早々に馬車を修理して。あ!馬はどうする?」

「そこなんですよ、父上。馬車を直すのは簡単に出来ますが、馬ですよ!あちらの馬は2頭しか居ませんよ!私達も馬は流石に譲れないですよ」


 そうヴァンスが愚痴をこぼす。


「まぁそこは後で考えましょう。先にこの魔物寄せの粉を、どうするかですよ?」


 そう言って預かった袋を、アイテムボックスにポイッと放り込む。


「あと、食事だ、腹へった!」

「これ!アレク。はしたないわ・・・・」

「ですが、母上。食事は大事です。ルクスもルトも腹へってますよきっと?なあシア?」


 それを何故私に振るのかな?何故かな、アレクお兄様!?


「そ、そうですわね?お母様お食事に致しましょう?ルトもルクスも待ってますわ?」


 と言っていきなりだが、食事の時間にする。

 私が料理長の側まで行き支度を、お願いすることになった。


「料理長!」

「なんです?もう支度は出来てますよ。皆さん腹ペコですぜ」

「フフフ。それなら始めましょうか?さあ、お肉焼きますわよ!!」

「「「「おお!」」」」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る