第15話 領地へ ボアと対峙!
早いもので、王都を出てから既に二つ目の領地を抜けましたわ。
日数にすると13日程でしょうか?
山や森を、迂回したルートを探り、遠回りをして草原を選んで走っています。(その方が魔物に遭遇しても見つけやすく、討伐しやすいからだそうです。それに山道は、馬車が通るのが無理な細道もあるそうです)
ですので、警戒をしながら馬車を走らせて居たのですが……進行方向から突然ボアが数体出没して来たので、お父様に連絡を取り隊列を止めて。
ただ今ボアと交戦中です。
私も馬車から降りて、戦闘中ですわ。
ルクスは、背中にルトを乗せてルクスと、ルトが魔法でボアを凪払ってますよ………。
凄い!強いじゃん二人?!
私も、ボアの突進を避けて後ろに回り込み胴に剣を刺して倒して行きます。
「はぁっ!つつつ!硬いわね!」
かろうじて一匹倒しましたが……刺すのも切り付けるのにも、皮膚が硬くて苦戦するし!固さで手が痺れるし全くウザイ!
それならやっぱり、魔法よねと思い魔法を使う事にする。
「兄様こそ退いて、ロックアロー」
ヴァンス兄を退かして、石の矢を放つとボアめがけて飛んでいき、ボアに刺さり倒れて行く。
「パトリシア!お前!危ないだろ!!」
焦った兄からクレームが飛んできた。
「だって!邪魔なんですもの!」
「全くお前は………さぁ!次にい………」
と兄が言い掛けるが、兄と回りを見回せば既に討伐が終わっている様子だった。早くないかしら?
「どうやら、終ったようだな?パトリシア」
「ええ、ヴァンスお兄様。こんな場所で魔物と合うとは、思ってもなかったですわ」
山裾に広がる草原だからボアの群れが出てきた?
山からわざわざ降りて?不思議に思って居ると、アレクお兄様が心配して駆け寄ってきた。
「シア!大丈夫だったか?」
「ええ、アレクお兄様。突然でビックリしましたが。あら?ルクス達見ませんでした?」
おかしいわね?チビッ子が戻らない。
「ルクス?あぁ、あの子達はほら………」
とアレクが見た方をみると、騎士達にちやほやされていた。
「あれは?お兄様?」
「いや、思いの外強かったので、騎士達が気に入ったらしいぞ。それにあの可愛さだ、完璧にマスコットだな」
「あぁ………。もみくちゃですわね?」(笑)
まぁ、旅先で娯楽も何もないしね?
モフモフ系は可愛がられるかしらね……。
そのままにしていれば、その内に戻って来るかしら?
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