第11話 領地へ 三人でババ抜きです。


 きづけば、チビッ子達は探検から帰ってきたらしくソファーでまったりしてる。私は執事とメイドの三人で遊んで居ります。


「ほら、やリましたぁ~私が、一抜けですわよ!」

「パトリシア様。表情が読めませんよ!強すぎです!」

「そうですわ、お嬢様お強い………」

「ウフフ。ほらグレンあとは、二人で勝負よ!」


 ふふふ、私にババ抜きで勝とうなんて10年早いわ!


「さぁ、グレン!今度は負けないわ!」


 ほら引きなさいと、二枚のカードをグレンの目の前に出す。


「フフフ!エルサ、弱すぎですよ!貴女は」


 と、出されたカードを一枚引き抜くとエルサが悔しそうな顔をした。


「よ!」と言って引いたガードを、確かめる。


「私の勝ちでした!!」

「くぅー!勝てない!!さあ、もう一度やりますよ?」ほら、お二人ともカードを集めて!!


 と言うが、エルサさんソロソロ飽きてきたわよ!なん回やれば気が済むのかしら?もう違う遊びをしたいものだと、グレンと顔を見合わせる。


「え、エルサさん……ソロソロ違う遊びしませんか?それに時間的に、休憩場所に着くかな?ね、ねぇグレン?」

「そうですね?パトリシア様。ソロソロ馬車も止まるのでは、ないでしょうか?」

「ね!ねっ。ならこれで今日は終わりよ?まだまだ先は長いのですもの、色んな事をして暇潰しが出来る物を、考えないとね?エルサ」

「わかりました……ですが、お嬢様、グレン勝ち逃げは駄目ですよ!!もう!」


 エルサがガードゲームで熱くなるタイプの様でした。

 わかって良かったのか、悪かったのか判断出来ませんが次も楽しくゲームしましょう。


 そして馬車が止まる音がする。


『ガタン、ガチャ』

「パトリシア様。どうやら馬車が止まった様ですね?先に出て様子を伺って来ますので、お待ちください」

「ええ、わかったわ。宜しくねグレン」


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