第6章
第1話 領地へ
そして、翌日の朝早く従魔達にお腹が空いたと起こされる。
《主お腹空いたぁ》
《ご主人ボクも、ボクもお腹へった》
起きてぇ!
「ん、ん~ちょっと待ってぇ~お願いもう少し・・・」
掛け布団の上に乗られ起こされる。
何だっけ……眠い……い、いや、くすぐらないで…ぇ!や、やてめぇくすぐったいから…ハハハ、やてめ、こら、ハハハ。
なんだっけ?あ、そうだ!思い出したと目を覚まし従魔達に謝る。
(おはよう、ごめんね。君達は早起きね!お腹へったの?)
《おはよう、ご主人。そうだよ、もうペコペコだよ》
《お腹空いたよ》
(ちょっと待ってね?着替えて食堂へ行きましょう)
ルクスを歩かせ、ルトは肩に乗ると言うので肩に乗せて食堂まで行くと、先に居たアレクに挨拶をする。
「おはようございます。アレクお兄様、今朝はお早いですね?」
「あぁ、おはよう。いつもと変わらんよ?シアがお寝坊なだけだ」(笑)
「そ、そうですか?」
「其れにしてもルト・・・肩に乗るんだな?おいでルト」
《主?行って良いの?》
(ええ良いわよ行っておいで、お兄様優しいから)
《うん》
パトリシアの肩からスルスルと降り、トトトッと兄の方まで小走りに歩いて行くと、兄の前に行くと挨拶するように兄の手にすり寄る。
「お、来たな?おはよう。ルトお腹減ったのか?シア、ルト今朝は何食べるんだ?」
ルトの顎の下を軽く撫でながら聞いてくる。
「木の実かしら?でも、先日はサンドウィッチでしたが……何でも良いとは思いますが……フルーツの方が良いのかしら?」
(ルトなに食べたい?)
《んと……あ!あれ食べたい》
と、言ったのは籠に盛られたリンゴだった。
「お兄様。そのリンゴが食べたいそうですわ?お願いできますか?私は、ルクスにご飯食をべさせます」
「お、任せろ。ルト、リンゴあげるぞ一緒に食べよう」ニコリと笑う。
(さて、ルクス君はなに食べる?)
《何でもいいよ?お腹空いた》
くぅん~と言ってその場に伏せる。
(少し待ってて?ここに居てね)
《分かった!》
椅子に座らせて席を立つと、考えながら厨房へ向かう。
「料理長居ますかぁ~?」
厨房の入り口で声を掛ける。
「何だ!今忙し……なんでぃ、お嬢様じゃないですか!どうしましたか?」
お!急に口調が丁寧に成ったぞ、フフフいつもは雑なのね?
「フフフ、相変わらずね?おはよう料理長?」
「へへ、おはようございます。お嬢様今朝はどうしましたか?」
「あのね?ルクスのご飯を、お願いしょうと思っててね?何かあるかしら?」
「それならこれを、朝食に出そうと思って居たのですがね?」
これをと、皿に乗ったルクス用の食事を渡される。
「フフフ、ありがとう。料理長お昼も宜しくね」
「分かりましたよ。お嬢様の分も出しますので、食堂に戻ってお待ち下さい」
そうして、食堂に戻って来ると家族全員が勢揃いをしてルクスと、ルトを構ってなにやら色々じゃれて居た。
「お父様、お母様、ヴァンスお兄様おはようございます」
「「「おはよう。パトリシア」」」
「アレクお兄様?ルトは食事終わったのかしら?」
「あぁ、終わったぞ。リンゴ丸々一個食べたよ?食べさせて過ぎたかな?」
(ルト平気?食べ過ぎた?)
《うん!もう食べれない》
《いいなぁ~ボクお腹へった……》
(そう言うと、思ってはい!ご飯よ)
ルクスの食事を出した。
《ワーイ!食べて良い?》
(良いわよ、いっぱい食べてね?)
「アレクお兄様ありがとうございます。ルトお腹一杯だそうですわよ?」
「そうか?なら良かった。食べさせ過ぎたかと思って焦ったよ」
そんな事をしていると、次々に食事が運ばれて来て全員で食事を済ませるとサロンに移動する。
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