第5話 国王VSベルガモット家 Ⅴ
……さて、そろそろ飽きてきた!
「お父様。私、飽きましたわ?まだですかね?」
話がとっ散らかってますわよぉ!
チビっ子も寂しがって居ますよ?早く帰りたい。
「そうなのだよ、すまんパトリシア。未だサインが貰えんのだよ」
「そう言えば?皇太子様?第二殿下のお声も聞きたいな?お二人とも何か良い案は、ないですか?」
アレクが黙り王子達を引き摺りだす。
二人の王子は、傍観を決め込んで居たのか巻き込むなと言う顔をした。
「いや、我々は、特に……」
「そうでしたか?そういえば………お二方共我々が帰った後に、文句を言うタイプでしたね?そう言えば……ククク」
「ぶ、無礼ではないか!アレク殿!私達は……」
「はい!聞き飽きましたので良いです。後でご両親に文句を言って下さい」
アレクが冷たく突き放す、あ~あれはかなりご立腹ですわね………帰ったらルトを貸してあげましょう。(笑)
「ああ、クレール殿下?」
「な、何かな?パトリシア嬢」
「先程から、一言もお声が聞けませんでしたので。どうしたのかと、思いまして?」
「い、いや、私の入る幕が無かったのでな?傍観していたよ。済まんなパトリシア嬢」
「そうでしたか?成らば一つお伺いしても?」
「あ、あぁなんだ?」
「先程ルーベルト殿下に、仰っていた時に何か不穏な音が耳に入ったのですが………あれは本心でしょうか?」
「あれ……?」
「あぁ、お忘れでしたら別に………私の、気のせいでしたね?申し訳ありませんでした」
ペコリと、頭をさげておく。
「………あ!」
「如何、致しましたか?殿下?」
「い、いや、何でも………」
「そうでしたか?」ニコリと笑う。
よし!巫山戯た事を言ったらと、思ったが大丈夫だわ。良かった!私の好みじゃ無いのよねぇ~。フフフ…………絶対に嫌よ!
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