第4話 国王VSベルガモット家 Ⅳ

「あら!先日まで随分と大きな声をお出しになって、私の娘を馬鹿にしていたみたいですが?何でしたかしら?あぁ、そうだわ!綺麗なだけのお人形?でしたかしら?後は無口で大人しくて、でしたかしら?まぁ~他も色々お聞きして居りますが……?あぁ、後は……馬鹿息子のお守り役でしたか?」


 す、凄いわね………私そんなに嫌われてたの?あの笑顔は……?見抜けない私が馬鹿たったのね?なんだかやっぱりムカツクわね?


「も、もうやめて頂戴!私そんなことは言ってないわ?」

「あら?そうでしたか?ならば何故、侯爵家の方が仰っていたのかしら?後は……どなたでしたか?」

「それなら思い出させて、あげると良いぞ?アレク頼むよ……」

「………はい、父上」


 と、言って取り出したのは小さな録音機で。

 何を隠そう私が考案したそうだ………覚えてないのよ。(オーバーテクノロジー過ぎね?)


 アレクはためらいもなく録音機を再生させた。


【《これは王妃様良くお越し下さいましたわ。お招きありがとう○○○婦人今日はおいでくださ……………………………………………………………ですのよ。其にしても、パトリシア嬢のお話聞きました?また、学園での成績がトップだったらしいですわね?将来の王子妃様に相応しいですわねぇ~》

『いえ、そんなことはないですわ。

ですけれど……あの娘の話はやめて頂きたいわ。あの娘は全く、可愛げがなくて困るのよ?才女と言われてるみたいだけれど……嫌いなのよねぇ……』】


 話はまだ続いたが……お兄様が止めた。


「ほら、間違ってないでしょぉ~。私の娘に。大切な娘に!嫌いと捨てる貴方なんかに、渡さなくて本当に良かった!これが母親ですもの、あんなのができるのも、当たり前よねぇ~。お茶会で力を振るい子供の面倒も見ず、遊んでいて何が可愛い息子にですかねぇ~。パトリシアお母様疑っちゃうわ。フフフ」


 私は、ムカつき過ぎて何も言葉が出て来ませんわ。

 ですが!フムムフ、そうでしたか全く接点が無かったのはこのせいでしたか……義母なんて言葉を言わなくて良かった……。

 だから1度も、お茶会に呼ばれなかったのねぇ~。

 やっと理由が分かったわ……虚しいわね?


 そう言えば……私って、聖女なのよね?

 誰にも教えて無いけれど……フフフ。


(ねえねえ神様?いらっしゃる?いるなら教えて下さいませ?この、愚かな人達が苦しむ方法ってなぁに?私は悪くないよね?なんか罪になるかしら?それなら止めるけど……)


 するとステータスボートが光ってる?何?


 見ると、自然の力抜く魔法があった。

 今出来たの?これ………ふうぅんまぁ~。

 後で試そうかな、ありがとうございます神様。


 フフフ!国を出ていくときに、使いますか?







 お楽しみよねぇ~~~~。


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