第2話 ~ 静観するパトリシア 2 ~

 急遽、宰相に任命された元大臣のルバール・コーラルが騎士に命令をする。


「おい!奴らを此処へ!!」


 すると、騎士が動き捕らえられた者達を連れてくると玉座の前まで、引き摺り三人に膝を着かせる。


「い、痛い止めろ無礼だぞ!私を誰だと…」

「……………」

「やてめよ!痛いじゃない私は、関係ないわよ!あいつが命令したんだから!」


 と、エミリアが子爵に指をさした。

 そして、騒がしくしてい中に国王が謁見の間に入り玉座に座る。

 にも関わらず、未だ罪人達が騒がしいので宰相が一喝し黙らせる。


「ええい!煩いわ静まれ!!愚か者達。王の御前だ控えよ!」

「こ、これは国王陛下。私達が何故この様な無体を、受けないといけないのです?いくら国王陛下とはいえ、これは余りにも無体だ」

「黙れ!この罪人風情が!おそれ多くも国王陛下に、無礼な口を聞き居って恥を知れ!誰が表をあげろと許可をしたか!」


 宰相が、シュバン一家を一喝した。


「お、恐れながら、私達が何をしたと?」


 もう一度宰相がシュバンに黙れと言う。


「黙れ、既に調べは付いているのだ!嘘など通じぬ!」


 更に宰相に続き、国王陛下が口を開く。


「さて、まだ一人足りぬな、呼んで参れ」


 すると宰相が、騎士に命令を出して連れてこいと命令する。


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