第27話 領地に帰る前の準備 27

 着替える為に部屋に戻ると、抱えて居た子達をどうしましょうか…………?

 ここは、考えてても仕方がないわね?

 まずは、寝かせる場所を作くらないとですね?

 そして、二匹用に小さなベビーベッドの様な物を作りそ、こにそぉ~っと二匹を寝かせると何とも言えない!二匹ともふわふわのモフモフです。


「…………か、かわいい♡」


 何とも言えない、かわいい寝顔……!

 チビちゃん達、ゆっくり寝てね?


 そこに、エルサが「失礼します、お嬢様?」と、部屋に入って来てしまった。

 寝かせた魔獣達を、エルサに見られそうになり隠そうとしたが遅かった。(ヤバ!)


「キャーお嬢様、この子達!どうしたのですか!」


 あ~そうなるよねぇ面倒臭いなもぉ~!!


「しぃ~起きちゃうわ!この子達が!!」


 口に人差し指を当てて、しぃ~黙れとゼスチャーをする。


「え?ですが……」


 今度は小声になり、更に何か言いたそうにする。


「黙って!ね?」

「は、はい………」

「エルサ、私狩りをして来たから、お着替えしたいのよ?着替えを持ってきてくれない?」

「はい、畏まりました………」


 納得してないのか、渋々エルサがクローゼットへ向かいパトリシアに着替えを渡して手伝う。


 さて、自分の着替えも終わった……お腹すいた……。


 少し、ここでお茶したいのよね?

 良いよね?この後サロンに行ってまた、何だかんだと聞かれて、何も摘まむ事も出来なさそうですし?

なら、ここで少し小腹を満たそう。


 ソファーに座り、テーブルにサンドウィッチとクッキーを出しエルサにお茶を頼み、一息つくとやっと落ち着いた。


 すると寝かせて居た、フェンリルが起き出した。


 ムクリと、ベッドから立ち上がって回りをキョロキョロとし始める。

そして、自分の脇にもう一匹居るのを確認する。


 そして、もう一度周りを見るとパトリシアと目が合う。


「あら?起きたのね?私の言葉は、何を言っているのか分からないだろうけれど……」


 フェンリル達に近付こうとするが、威嚇をするように牙を剥き出し唸る。


「ウゥゥーーーーー」

「困ったわね?無理に従魔契約はしたくないし、ねぇ……?取り敢えず落ち着いて貰わないと……ねぇ。あ!そうだ、お腹すいてない?これ食べない?」


 と言っても、通じるか分からないが。

 サンドウィッチを、フェンリルの前に置いた。


 すると出された、サンドウィッチを鼻でクンクンと匂いを嗅いで、安全だと分かったのか?凄い勢いで食べ始め、秒で無くなるとまたくれと言うのが分かったので、お代わりを出すとまた凄い勢いで食べ、満足感したのか大人しく座っている。

だが……今度はカーバンクルが起き上がった。

………何気に忙しい。


 あら?フェンリルと、カーバンクルが何やら会話をしているのかな鼻先を付けてるけど……謎。


 そしてカーバンクルも、私を見ると私にすり寄って来た。


「何これ……超~かわいい!なにかな?君もお腹すいたの?これ食べる?」


 何を食べるのか分からないので、小さくしたサンドウィッチと別に、ナッツ類を出したらサンドウィッチを食べ始めた(以外だ~)


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