閑話 国王のケジメ・・・・3

 ハインツと、ルーベルトの処分の話をしている最中にルーベルトに、纏わりついていた令嬢の素性が分かったと報告が影から届いた。


「陛下失礼致します」

「何だ?如何した」

「ハッ!陛下のご命令通り子爵令嬢の、素性が知れましたので。ご報告に上がりました」


 ほう……早かったな。


「して、何が分かった?」

「報告書は、此方に成ります」

「そうか、ご苦労だった」


「は!」短く返事をして部屋から退室していった。


 渡された報告書を読み始める。

 読み進めていき、段々読み進めていくのも馬鹿らしく成ってくるが、最後まで読見終わるとため息を深くついた。


「陛下、如何致しましたか?」

「ハインツ、お前も読め」


 呆れながら、ハインツに報告書を渡した。


「は?はい……では失礼します…………」


 ハインツが報告書を読む。


「父上これは……?」


 よりにもよって、あのシュバン子爵家の……しかも養女とは……。


厄介な!

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