閑話 国王のケジメ・・・・2
ダラスが、ハインツを呼びに部屋を出ていき暫くするとハインツが部屋に現れた。
「失礼します。父上、お呼びでしょうか?」
「あぁ、まぁ………座れ」
「失礼します」
ハインツが、ソファーに座るとダラスがティーカップを目の前に置く。
「ダラスありがとう。気が利くな」
「いえ、とんでも御座いません」
頭を下げて一歩下がる。
「さて……ハインツ。話とは昨夜の件だ、どうにも私1人では気が重くてな………妃に相談するのも。家臣達に話すにもまだ、私がどうするかを、決め兼ねていてな………」
「父上。ルーベルトへの判断は、今回ばかりは、早い方が良いかと………」
「そ、そうよのしかし………あれを、どう処分するか?」
「そうですね……あ!この国の北の極寒の地の、鉱山に送りましょう」
「ん?北………?」
そういえば………この国の北は、雪深き土地だった筈だ。
「ハインツよ、犯罪奴隷に落とすか?」
「ええ、奴隷商人に渡し買取りをさせ、犯罪奴隷紋を入れて、北へ送りましょう。そして任期は13年です」
「まぁ、13年も生きるのはあそこでは、到底無理でしょうが。『真実の愛』のお相手を一緒に送って差し上げれば、少しは持つのでは?アハハ」
馬鹿には持ってこいだ!これでクレールも少しは気が晴れるだろう。
極寒の地の鉱山で、犯罪奴隷紋が刻まれて今まで何もしていなかった人間が、どれだけ生きれるか見物だ
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