閑話 国王のケジメ・・・・1

 翌日の朝から、国王陛下は忙しく動いていた。

 先ずは、やらかした第三王子の処分。

 次に、エミリアという子爵家の令嬢の身元を調べる事とその者達の処分。

 更に、ベルガモット家に対する誠意ある詫びをどうするかを考えないといけないのだ。

 それにしても………昨夜勾留させたルーベルトが、連れていたエミリアと言う令嬢の素性が分かり次第、二人を処分する様に手を打たないと不味い。


 厳しい処分にしないと、いけないが。

さて………如何したものか。

 執務室で考え込んでいると、執事のダラスがワゴンを押して執務室に入って来た。


「失礼致します。陛下、朝食をお持ち致しましたが……如何致しますか?」

「あぁ………ここで取るよ。ダラス、昨夜頼んだ仕事はどうなっているか?」

「まだ調査報告が来て居りませんが、第三王子の護衛騎士達は、捕らえて尋問中ですので、何かしら情報が上がって来るのでは?」

「そうか・・・今回は、もたもたしておられんぞ、何せあの宰相だ!」


 今日の登城もせぬだろうし、何らかの文が届くやも知れん。

 全く困たっものだよ・・・・。


「ダラス、ハインツを呼んでくれ」

「畏まりました。少々お待ち下さいませ」

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