　そしてヴァンスお兄様達が、次々に怪我人やその他の人たちを運んで来た。

　目を背けたく成る程、酷い常態の人ばかりでちょっと血の気が引いた。

「ざっと男女併せて15人はいるが、中はもっといたのだろう・・・・酷い有り様だった」

　ヴァンスお兄様と、護衛の顔色が悪いので先にリフレッシュを掛けると、顔色が少し好くなった。

「パトリシアありがとう、少し気分が好くなったよ」

「どう致しまして。もう大丈夫ですわね？ならば始めますわよ？まず全員に鑑定を掛けますわね・・・」

　鑑定結果は、毒、栄養失調、部分欠損、意識混濁、精神異常と、全員が酷い状態だった。

「ならば行きますわよ、エリアヒールそれとリフレッシュ、キュア取り敢えずこれで、あとアンチドーテ」

　寝かせた人たち全員に、諸々の聖魔法を掛けていく。

　まずはこれくらいにして、それから一人一人の細かい状態に合った、魔法を掛けて治療して行った。

　治療した人の中の6人に、パーフェクトヒールを使った。

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