第4話 領地に帰る前の準備 4

そして、次の日……時間は朝の7時過ぎ。


「エルサ、もう誰かサロンに居るかしら?」


 食堂で、朝食を済ませた私ですが………もう先に、家族の誰かが先にサロンに居るか?とエルサに聞くけれど………家族の誰もまだ食堂に姿を見せていないと言った。


「あら?そうなの珍しいわね、誰も朝食がまだなんて………?」

「そうで御座いますね。ですが昨夜はお疲れのご様子でしたから、今朝はごゆっくりなさっているのではないでしょうか?」


 あぁ………まぁ。そうだわね、色々大変だったし私も疲れてクタクタだったもの。


「じゃあ……誰もサロンにはいないのねぇ……」

「ええ、そうで御座います。今朝はパトリシアお嬢様が一番でございます」


 食堂の入口から、家宰のクレオが声を掛けてきた。


「おはよう御座います。パトリシアお嬢様サロンに、お茶のご用意が出来て居ります。ご移動成されては如何でしょうか?」


「おはよう、クレオ。わかったわ、ありがとうサロンに移動するわ」


 そろそろ、誰か起きて来るでしょう。それまでお茶して待ってますかね。


 サロンで一人ボーッとして、お茶を飲んでるとヴァンス兄様が、マルスとサロンに入って来た。


「おはようパトリシア、今朝は早いな?」

「おはようございます。パトリシア様」

「おはようございます。ヴァンス兄様、マルスも。お兄様、私が早起きですか?普通に起きたのですが、皆様より早かったみたいですわ」フフフ


 ヴァンス兄様は、マルスにお茶を頼みソファに座る。


「パトリシア……昨日は疲れたろうに?大丈夫かい?」

「ええ、ヴァンス兄様大丈夫ですわ。久しぶりにゆっくり出来ましたわ。これから何をするかと迷ってますわ」

「そうか?それなら久しぶりに私と、遠乗りなどせぬか?」

「遠乗りですか?」


 フム?それも弾には良いかも知れないわね?

 フフ、楽しそうだわ。


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