閑話 国王side 7 王子ざまぁ カウントダウン 7 ~(クレールside 1)~

「そこで相談なのですが、パトリシア嬢を私の妃に迎えるのは、どうでしょうか?幸い私は第二王子です。決まった婚約者も居りませんし?この先は、兄上の政の手助けもする事に成でしょうし?まぁ、関わらなくても何かしら役に立ちますよ?」

「それならば、クレール!ベルガモット家の養子になる手もあるぞ?」

「養子にですか・・・・ハインツ兄上・・・まぁそうですね?」ニコリ。


何を言うのかと、一瞬激怒しそうになるがそれも悪くはないのでは?と考え直す。だがパトリシア嬢の気持ちを考えると難しいだろう。


「クレール、それは無理があるぞ?」

「ハハハ、まぁそうでしょうね。分かってますよ父上。パトリシア嬢もそれでは、気の毒だと思います。ですが直接本人に伺っても、バチは当たらない気がしますよ」


「まぁ、何にせよこの馬鹿の、方が付いてからだぞクレール」

「分かってますよ。兄上」


パトリシアの才能を逃がすのは勿体ない。

この馬鹿より私の方が相応しい筈だ。

それには、こいつが邪魔だ。

ニヤリと笑う。


今まで、パトリシアと接触を計りある程度コミュニケーションも取って居たのだ。

弟に、パトリシアを取られた時には激怒したがやっとチャンスが巡って来た。ここで諦める訳には行かない。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る