閑話 国王side 2 王子ざまぁ カウントダウン 2
馬車の中で、陛下の怒鳴る声が執事と隣に座り馬を操作する御者にまで聞こえた。
「中凄いですね・・・・」
「ええ、全くです。はぁー」
と執事のダラスがため息を着いた。
(あの馬鹿に付き合うのは勘弁願いたい)
父が俺を殴って、怒っているが何故俺が殴られたのかが全く分からない。
「父上、私を殴りましたね?」
「それがどうした!お前等もう要らぬがな?」
「私を、殴った事を覚悟してくださいね?」
「ほう…………?」
ルーベルトを睨み付け、威圧を掛けながら思う。何を覚悟するのか見てみたいものだ!
威圧をされたルーベルトは動けない。
「ふん!これしきの威圧にも抵抗出来ぬとは。情けない全く馬鹿な餓鬼だ、パトリシア嬢ならこれくらいの威圧など、直ぐに論破するだろうよ」
………その父の言葉にまた怒りが沸き上がる。また、パトリシアか!
あいつは、子供の頃からそうだ!
俺が婚約をしてやると言ったら、馬鹿な顔をして返事すら出来なかった癖に。
私の婚約者に、成ったとたんに威張り出し俺に小言を言って来る。やれ勉強しろだの、剣術の稽古しろ馬術と魔術の勉強を、しっかりしろだのとうるさく言いしつこくしてきた。
煩いので避け続けていたが、それでも弾にパトリシアを見かけると、俺には笑顔の一つも見せない癖に俺の兄や、自分の兄達他の友人と話をする時の笑顔は綺麗だった。
何故あの笑顔を、俺に見せないのだ!
パトリシアめ馬鹿にしやがって!!
俺はお前を、嫁にしてやるんだもっと俺を敬って俺に・・・・・・くっそ!!!
絶対に許さない!
やはり俺にはエミリアだけだ!
エミリアとは城下町で出会った。
道端で転び、怪我をして立ち上がれないと言って困って居た所を、俺が助けたのが切っ掛けだった。
そして何度もエミリアと、城下町で会う内に
エミリアは俺に甘えて、誉めてくれ励ましてくれる様になった。
そしてエミリアと恋に落ちた。
エミリアだけが私の味方だ!
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