第3話 領地に帰る前の準備 3
そろそろ話題を替えないと、まだ何か出てきそうで恐いですわ………。
「お母様?領地に戻るのにも時間が掛かりそうですわね?」
「そうなのよねぇ~。領地は山を避けて遠回りしないと成らないし、大きな川も在りますから。時間が掛かるわねぇ」
そうか………先ず、領地へ戻るのに家族会会議があるのかな?
そんな話をしていたら、どうやら屋敷に戻って来たらしい………馬車が停まった。
馬車が停止して、執事から声が掛かる。
「旦那様。屋敷に着きましたので、お支度下さいませ」
「そうか、ご苦労。さっ、二人とも屋敷に入るぞ」
そう言って、父が先に馬車から降り次に母が降りて先に屋敷に入って行った。
私も、お父様達に続いて馬車を降り屋敷に入ろうとエントランスの前に立つ。
すると、後から兄達を乗せた馬車が止まり馬車から兄達が降りて来て私に声を掛けて来た。
「パトリシア!大丈夫か?」
何が大丈夫なのか?分からないが取り敢えず大丈夫だと答えておこう。
「ええ、ヴァンス兄様。平気よありがとう」
「兄上、パトリシアも早く屋敷へ入ろう」
「そ!そうですわね?ヴァンスお兄様、アレクお兄様、お父様達も先に屋敷へ入られました」
「そうだな!屋敷でゆっくりしょうか?」
三人顔を会わせて笑い、屋敷に入り着替えの為に各自の部屋に戻っていった。
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