ソロ動物観察日記

長月瓦礫

ソロ動物観察日記


ソロ活。ソロ活動の略称らしい。

今初めて知った。


ソロ〇〇って言われても、ソロキャンプとソロコンサート以外に何も思いつかなかったから、検索かけた。


てか、要はお一人様ってことじゃねえかよ。

マジ横文字好きだな日本人。


正直、常に単独行動だから、いまいちピンとこない。友達も連絡先を知ってるだけで、メールどころか電話すらしない。

電話したところで、話すこともない。


機種変更かなんかで「おかけになった電話番号は現在使われておりません」とか言われる可能性もある。


まあ、思い出を残すためだけに、連絡帳から消さないでいるだけだ。


その頃にはLINEとかいうありがた迷惑なサービスもなかったしね。

だから、サービス開始当初はよく言ったものだ。

「自分たちが子どもの頃になくてよかった」ってね。


いや、割とマジな話だからね。

メールからLINEに移り変わりつつあった世代の私らでも思ったからね、悪いけども。


メッセージを無視しただけで喧嘩することもなかったし、待ち時間にイラつくこともなかった。長文を面倒くさがることもなかった。


まあ、※個人の意見です。

そんな気にしないでください。


こうしてぽちぽち文字を打っている間も私は一人の人間なわけだし。いや、一匹いるわ。


目の前に丸々太った黒猫がいる。

ソロ活動を長くやってる野良猫に負けることに定評がある黒いのがいるわ。


まあ、最近はそうでもないらしーけど。

おしゃんてぃな白黒の美人猫には勝ってるby母とのこと。


黒いのに負けてる時点でちょっと残念な感じだけど、美人は美人だ。その程度のことじゃ、価値は下がらない。


胸から腹にかけて白、同じ色の靴下も履いてて、鼻筋に白の一本線が入ってる(・|・)もはもはな美人猫さん。

もふもふじゃなくて、もはもは。分かんねえ。


黒いのは雷の音にビビって目を覚ましたり、ソロ歴不明のヒヨドリに対抗できない小心者なんですけどね。


「ピエェェェエエエェエエエ(# ゚Д゚)」


「にゃおーん(´・ω・`;)」


文字に起こしてもアレだな。弱い。あまりにも弱すぎる。どっから出してんだ、そんな声。


お前、もっと頑張れよ。

餌ねだるとき、そんなんじゃないだろ。

ぐいぐいくるだろお前。


ちなみに、このヒヨドリもお一人様なんだな。

赤いほっぺの灰色の鳥さん。

コイツはもふもふです。まちがいない。


最初こそ母がメジロが来ていたのを見て、ミカンを枝に刺してたんだけどね。


ぜーんぶコイツが持っていきやがりましたとさ。めでたいのかな、これは。


クチバシが黄色いのも来たけど、ミカンを食べ過ぎたヒヨドリじゃないらしーです。

ムクドリというまったくの別鳥です。


ヒヨドリは小学校低学年程度の脳みそを持ち合わせているようで、人の顔は余裕で覚えやがります。


ミカンをあげる人の顔は分かるし、何なら催促します。毎朝、騒ぎます。

わーお、うちの猫みたい!


コイツのなにが面白いって、柑橘系なら何でも食べるわけじゃないんだよね。


普通のみかんは残さず食べるます。

好物です。袋の部分まで綺麗に食べます。

すっからかんになって返ってきます。


皮が厚いヤツはまあ、妥協して食べます。

「これ食いづれえなあ( ˙-˙ )」とか考えながら食ってそうな感じです。


柚子はガン無視です。

みかんとの区別がついているようで、触ろうともしない。


アレ、うちの猫より頭いいんじゃねえかコイツ。


庭に来るソロ動物たちは割とそんな感じです。

暖かくなってきましたし、野生動物でも観察するとおもしろいんじゃないですかね。


まあ、ネタが思いつかなかったソロ人間こと長月さんでした。

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