第50話 表
つんっつんっ
「んん゛……」
「そうー……えいっ。」
つんっ、ふにっ
「あ゛あ゛?……なんだ、玲奈か……おはよう。」
「おはよー。」
朝、ほっぺに感触があって少し目が覚めた。そこに置いていたのかもしれない何かが当たったんだろうと勝手に思ってまた寝ようとしていたんだが……
この部屋にもう1人しかいない声とまた頬に何かが触れる感触。さすがに偶然と思えないので目を覚ますとやっぱり玲奈だった。
「なんか目が覚めちゃってね、暇だったから葵の寝顔見てたんだけど葵のほっぺが目に入って気づいてたら触っちゃってたの。」
「そうか。別にそんなこと言わなくても怒ってないぞ。」
そもそも寝起きで怒るとか回復させた体力の無駄遣いだし、玲奈にされたのなら嫌ではないしな。他の奴がやったら嫌がりはするけどな。
「でも、起こしちゃってごめんね。もうちょっと寝たかったんじゃないの?」
「確かに寝たかったが……もう9時だし起きるにはちょうどいい時間だろ。」
これ以上長く寝ていたら夜に寝られなくなる可能性だって出てくるわけだしな。そう考えたら玲奈に起こされてよかったと思う。
「だから、そんなに気にしなくてもいいぞ。」
「分かった。じゃあ、葵も起きたんだし朝ごはん食べよ?」
「そうだな。今食べなきゃ昼ごはん食べれなくなりそうだしな。」
10時以降に朝ご飯を食べると昼になってもまだ大丈夫になるんだよな。それで昼も遅く食べるか昼ご飯を抜くかの2択になるわけだがどっちも健康に悪いしな。
「昨日のカレーまだ余ってるから食べちゃう?」
「2日目のカレーって美味いもんな。昨日の美味かったカレーがさらに美味くなるってことだよな。」
「私が作ったから私がさらに美味しくなるとか言えないと思うけど……そ、葵がそう思うならそうなんじゃないかな。」
俺の言ったことに対して少しだけ嬉しそうにしている。確かに自分が作ったものに自分で美味いとか言いづらいよな。そう思ってるの自分だけかもしれないし。だけど、
「いや、カレーだけじゃなくてたまに作ってくれる弁当も美味いからな?多分俺以外の奴が食べても美味いっていうと思うぞ。」
「も、もうっ、分かったから早く食べよ!……これ以上言われると食べる前に顔がにやけちゃって食べれなくなるじゃん……」
玲奈は少し恥ずかしそうにして俺より先1階に向かった。これ以上喋ってると本当に昼ごはん食べれなくなりそうだ。
「ふぅ、ご馳走様。美味かったよ。」
「お粗末様、ありがとね。」
やっぱり、もともと美味かったこともあって2日目のカレーはもっと美味くなっていた。自重して1杯に抑え、カレーが無くならなければもっと食べていたかもしれない。
「昨日と同じで俺が食器洗うよ。」
「じゃあ私も葵が洗った物拭くね。」
別に昨日みたいにしなくてもいいんだけどな。美味しいご飯を作ってくれたから俺が後片付けをするのは当たり前だろ?
「今日は何しようか?」
「うーん……あ、ツインクラフト久しぶりにやらない?」
「そういえば最近やってなかったな。」
ツインクラフトとは多分
「そういえばツインクラフトのツインってどういう意味なんだろうね。」
「2人って意味じゃないか?」
「私、調べてみるね。」
玲奈は食器を拭くのを中断してツインの意味を調べた。ソロは1人って意味だしツインもそんな感じだと思うんだけどな。
「ふーん……え?」
「どうした?」
「い、いや、なんでもないの。ツインって双子って意味もあるんだって。」
「そうなのか。」
でも、双子の工作ってどういう意味なんだろうな。双子向けって商品なら需要がなさすぎないか?
「まぁ、良いか。じゃあ、これ終わったら部屋に戻ってやるか。」
「そ、そうだね。早く終わらせて早くやろう。」
久しぶりだから前に何をしていたのかさっぱり覚えていない。とりあえずは何をしようとしていたかの確認からだろうか。
「うぅ、私のバカぁ……1対って意味なのに夫婦って意味に変えちゃうなんて……葵に言えないよぉ。」
あとがき☆
久しぶりのあとがきですね。とりあえず2万5千PV突破しました!いつも読んでいただきありがとうございます。_(._.)_
今回あとがきを書いたのはですね少しの間だけ更新頻度が落ちるということです。大体2日に1話か3日に1話くらいのペースにしようかと思っています。
こうなったのは学生の義務である嫌いな定期考査が着々と迫ってきてるんですよ(;・∀・)
普段2千文字位を打っているのですがそれに時間を費やすと勉強できる時間が無くなるんですね。さすがにそれだと結果が悪くなって保護者にとやかく言われるので勉強しなきゃなんですよ。
なので勉強するために更新頻度を落とすしかないという結論になりました。ご了承ください。学校が悪いんです(現実逃避)。
急に更新頻度変えるのも違うかなと思ったので報告した次第です。では!
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