4話 戦闘。

――学園に入学し、俺の生活は少しずつ変わっていった。


「おいGランクのゴミ、ところでお前はどんな武器を使うんだ?」


「武器、か……。そうだな、俺はこれを使うとするよ」


 そう言って俺は、日本刀を手に取った。


「おい、それでいいのかよ。ははっ!日本刀で俺に挑むとは、やっぱりGランクなんだなぁ、お前はよぉ」


 一樹の使う武器は『銃』だった。確かに日本刀では勝ち目などない。しかしそれでも俺は、気しかしなかった。


『――会場にお集まりの皆さん、これから始まるのは学園順位6位、【変速者】東条一樹選手対、価値数字0のGランク、橘瑞人選手の個人戦です!実況はわたくし、九重このえ御子みこが担当します。また、解説には水越みずこし和也かずやさんに来てもらっています』


『どうも、水越和也です。今日は楽しませてもらいます』


 何故かはよくわからないが、会場に多くの観客がいた。


「なんだよ、まさかこんなにも観客がいるとはなぁ」


「いいから早く始めようぜ、俺はさっさと帰りたいんだ」


「それは残念だったな、この戦闘が終わったらお前が行くのは、病院だから帰ることはできねぇ!」


 そう言った一樹は銃口を俺に向け、引き金を引いた。

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