第6話 過去(桜子編)Part1

「桜子」

 誠。私はねあなたが好きなの。

 だから……私を捨てないでよ!!。

 ねえ誠!!

 あ……。

 ごめんなさい。つい大声出して……。

「誠」

 ごめん。やっぱ無理。

 俺達はやっぱ別れた方がいい。

 てか桜子さ、まじで重い。

 俺苦手だは。

 じゃ……

「桜子」

 待ってよ……行かないで誠。

 私を捨てないで。1人にしないでよ。

 あれ、なんでだろう。目の前が歪む……

 おかしいな。私泣いてるのかな?。

 あれ……。

 誠……。もう会えないね。


 *次の日*

 夢じゃないのね。やっぱり誠は私を捨てたのね。

 私はこれからどうしたらいいのかしら。

 少し外に出てみよう……。

 あ……あれは

 誠……?

 あんな所で何してるのかしら。

 あの女は誰?

 なんであんなに楽しそうなの?

 誠……。

 アハハ。私よりあんな雌豚を選ぶなんて……。

 ねえ誠……今からあなたを私だけの物にしてあげるからね。

 *その日の夜*

 あ、いたいた。

 誠だ。1人みたいだから……バレないように後を追ってみよう。こんな時間に1人なんて不用心なんだから。

 そんなとこも可愛い。

 誠……?

 あ、危ない。バレる。

 隠れなきゃ!

 ふぅー。危ない。

 誠……

 あ、そろそろ家に着くのね。

 アハハ。家の場所はわかったから。

 今日はおしまいにしよ。


 *次の日*

 あ、誠……。

 今日は……引越しね。

 よっぽど私が怖いのね。

 引越しをしても無駄よ……誠。

 あなたの携帯に少しだけ細工してあるから。

 すぐにわかるのよ。

 あれ、会社も辞めたのね。

 うふふふ。私の思い通りだは。

 全て私の思惑通りで、怖いくらい。

 あら、誠……次の会社も決まったのね。

 うふふ。私の叔父様が経営する会社に入るなんて……可愛い。

 これで、また誠に会える。

 *誠が入社した。*

 アハハハハ。

 もう少しね。

 *誠が入社して2年が経過*

 私も誠と一緒に働ける。

 このまま、距離を詰めれば私の物になるね。

 今夜、誠と居酒屋に行ければいいのだが……。

「桜子」

 ねえ誠……今日よかったら1杯やらない?

 たまにはいいでしょ?。

「誠」

 うん。

「桜子」

 よかった。

 *居酒屋にて*

「桜子」

 ねえ誠、私達やり直さない?

「誠」

 え……いや……ほら

 少し早くないかな?

 今僕ストーカーに悩まされてるし、君に迷惑とかかけたら困るじゃん?。

「桜子」

 そうかしら?

 私は気にしないわよ?

 私本気よ?。

「誠」

 いや……ちょっと無理かな。

「桜子」

 そう……。(まだストーカーが私だとはわかってないみたいね。うふふ。いいわ私の物にしてあげる。)

「誠」

 僕はそろそろ帰るけど、桜子はどうする?

「桜子」

 あ……いや……そうね

 私はまだ飲んでるは。

 帰り道には気をつけてね。

 それじゃ。

「誠」

 おう。桜子もあんまり飲み過ぎないようにな。

 誠は桜子を後にした。

「桜子」

 やっぱり無理だったか……(ヒッヒッ)

 最後の手段にでも入りますか。





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