日が昇る。夜の静けさは疾うに忘れた。

ユウト 2

「王様、殺されちゃったんだって」

「コロサレチャッタ?」

 現実味のない言葉に、ユウトは思わず訊き返した。

 目をやると、ドロシーが食後のコーヒーを片手に、木製の椅子に腰掛けてくつろいでいた。どこで手に入れたのか、新聞を開いている。

 紙面に記されている文章を朗読したのだとわかった。おとぎ話を読み上げるような、淡々とした口調だった。

「その新聞、何?」

「王都で配られていたんだよ。号外だってね」

 ドロシーは紙面から目を離さず、言う。

「へえ、いつのまに王都に行ったの?」

 そんな暇はなかっただろうと思う。

「さっきだよ。魔法でちょちょいっとね」

 ドロシーは指を立てて空中に円を描くように、くるくると回した。

 ユウトは、ふうん、と空返事をした。ドロシーはきっと出鱈目を言っているのだろうと思った。


 ユウトたちがいるのは、王都の東に位置する巨大な森――の中に、人知れず存在する小さな村。「リフナ村」という、エルフたちの住む村だった。

 数時間前、深い森の中で目覚めたユウトは、そこにいたドロシーという謎の少女に導かれ、このリフナ村に流れ着いた。

 エルフという種族は、その昔、人間からひどい差別を受けていたと聞いたことがあったので、彼らと関わることをユウトは不安に感じていた。

 しかし、村長を含め、村の住民たちは嫌な顔を一つせず、二人のことを受け入れてくれた。豪勢な食事を振る舞ってくれただけでなく、大きな宿まで貸し与えてくれた。

 彼らの寛大な対応に、ユウトは感心し、感謝していた。

 部屋の隅に置いてあるベッドに腰を下ろすと、背中から倒れる。

 ほどよい弾力を背中に感じながら、手を頭の後ろで組み、天井を見つめた。木目の綺麗な板が並べられていた。視線を壁に伝わせ、窓の方を見やる。

 夜を迎え、外はすでに暗くなっていた。

 美しい円形の月が窓の向こう側で輝いている。その月光に見惚れながら、ユウトは寝転んだまま、ドロシーの言った言葉を頭に浮かべた。

 「殺されちゃった」というのは、文字通り、王都の王様が何者かの手によって殺されてしまったということだ。つまり、ただの殺人ではない。王都どころか、世界規模での大事件を意味している。

 ドロシーは何の気無しに言っていたが、とんでもないことが起こったのではないかと、ユウトは思った。

「ねえ、王様は死んだってこと?」

 ユウトは天井に視線を戻し、訊ねる。

「うん、そうだろうね」

 これといって感情のこもっていない声が返ってきた。

「誰かに殺されたの?」

「殺されたみたいだね」

「背後からブスッと刺されたのかな」

「正面からサクッと斬られたのかも」

 何か鋭利な刃物のようなものを想像してみた。冠を被った髭面の男が、剣か槍か、先端の尖った武器に腹部を貫かれてしまう光景が思い浮かんだ。

 返り血を浴びた何者かが静かにほくそ笑む。そして眼前に膝をついた王を見下ろして、言い放つ。「お前の命はここまでだ」と。

 いや、これでは現実味がない。それこそおとぎ話のようじゃないか。ユウトは、すぐにその稚拙なイメージを振り払った。

「犯人は捕まったの?」

「いや、まだみたいだけど」

 紙面を見ながら、ドロシーがニヤリと笑った。

「何、どうかしたの?」

 上半身を起こす。ドロシーの、まるで悪戯を思いついた子供のような顔つきに、少しドキリとした。

「王様殺しの犯人は捕まってないけどね、どうやら目星はついてるみたい」

「目星?」

「犯人のことだよ。目撃者がいたみたい、王宮の関係者にね。それで、外見の特徴が記されている」

「へえ、どんな人なの?」

 王様を殺すほどの度胸がある人物というのは、どのような見てくれをしているのだろうか。ユウトは興味があった。

「黒い髪と黒い目をしていて」

「この辺りでは珍しいね。あまり見かけないな」

「若い男のようだね。険しい顔つきが特徴的だったって書いてある」

「うんうん」

「左の肩に火傷したような痣があって」

「肩に痣」

「で、名前を『ユウト』というらしい」

 ドロシーが、笑っているのか憐れんでいるのか見分けのつかない表情をして、ユウトに視線を向けた。「え」と声が洩れる。視線が部屋中を泳いだ。ドロシーの方を見ると、やはり同じような目をしていた。

「それって、もしかして俺のこと?」

「もしかしなくても、キミのことなんじゃない?」

 ドロシーは他人事のように言う。

「黒い髪と目をした若い男、肩にできた大きな痣。ユウトという名前。全部、キミに当てはまってる」

 首元の衣服をずらす。いつのまにかできていた痛々しい痣が覗いた。

 この痣に気がついたのは、リフナ村に到着した後のことだった。首元に違和感があったので、ドロシーに確認してもらったところ、火傷の痕のような痣ができていると教えてくれた。

 しかし、いつできた痣なのかわからなかった。ドロシーと出会ったあの森で、気を失っていた時にできたのだろうか。


 ドロシーと出会う前――村の近所を探検している途中で、巨大な森に迷い込んでしまったところまでは記憶していた。

 しかし、いつ意識を失ったのか。そこまでは覚えていなかった。

 疲労による眩暈だろうか。もしくは地表に剥き出しになっていた樹の根に躓き、意識が飛ぶほど強く頭を打ったのかもしれない。倒れた拍子に肩をぶつけてしまったせいで、痣ができたのではないだろうか。と思う。

 しかし言われてみれば、火傷の痕に見えなくもない。

 故郷の村で過ごしていた時にはなかったはずだ。こんなにも目立つ痣があればすぐに気づくだろうし、痣ができるほど肩を痛めた覚えもなかった。

「俺がやったわけじゃないよ」

 直接的な言い方を躊躇い、ユウトは、命を奪うその行為を「やった」と表した。

「わかってるよ。これは陰謀だもの」

「陰謀?」

「王様を殺したって罪を、キミに着せようとしてるわけだ」

 そう言って、ドロシーが顎に手を添える。そして、「それにしても、タイミングがね」と、何やら訝しむ様子を見せた。

「よくわからないけど、じゃあ、その王宮の関係者とかに真犯人がいるってことなのかな?」

「おそらく、そんな感じだろうね」

 ドロシーが頷く。

「つまり、こういうことだ。王様を殺した真犯人は王宮の関係者で、自分が疑われないために犯人を見たのだと言い張った」

「そして、他の人間を犯人に仕立て上げようとした。そのターゲットにされたのが、ユウト――キミってわけだ」

 ドロシーがユウトを指す。

 向けられた指先を見て、犯人はお前だ、と突きつけられているような気分になった。

 違う、俺じゃないよ。心の中で、強く言う。

「でも、わからないな。どうして俺なんだろ?王都なんて行ったこともないんだし、俺のことを知っている人間がいるとは思えないよ」

 もしかすると、新聞に記されていた犯人像や名前が偶然一致していただけで、これは自分のことではないのかもしれない。ユウトは、そう考えてみることにした。

 世界のどこかには、兄弟姉妹、家族以外でも、自分と似た人間がいるという話を聞いたことがある。この事件の犯人も、外見が似ている、自分とはまったく別の誰かのことではないのだろうか。

「肩の痣のことまで知っているのは妙だよね。その痣、キミだって気がついたのはついさっきでしょ?」

「言われてみれば、そうだ」

 もし、自分とそっくりの人間がいたとして、肩の痣まで同じなんてことがあり得るのか。

 それは考えにくい。この犯人像は、やはり自分のことを指しているようだ、とユウトは肩を落とす。

「まあ、わからないことばかりだからさ、少し調べに行こうか」

 新聞を折り畳み、机の上に置くと、ドロシーが立ち上がった。

「調べに行くって、どこに?」

「王都の城に」

「城に?」

 突拍子もない言葉に、思わず間抜けな声が出た。

「そう。こっそり忍び込むのさ」

 大きく両腕を開き、楽しそうにドロシーは言う。

 城に忍び込むことは当然、犯罪行為だ。なのに、ドロシーにそれを気にしている様子はない。むしろ冒険に旅立ちたくてうずうずしている少年のような面持ちだ。ピクニックか何かと勘違いしているのかもしれない。

「忍び込むって、見つかったら終わりなんだよ?俺、捕まっちゃうんじゃない?」

「だから、こっそりなんだよ。大丈夫、ボクの力があれば何とかなるよ」

 ドロシーは腕を曲げて、力こぶを作るようなポーズを取る。華奢なその腕に、こぶはまったくできていなかったが、ドロシーはやけに自信満々の様子だった。

 何か考えがあるようだ。

「君の力って?」

「説明するより、見せた方が早いかも」

 ドロシーが手のひらをユウトに向ける。すると、彼女の開いた手の先に、大きな魔法陣が現れた。

「何それ?」

「ん、キミ、もしかして魔法を見ること自体が初めて?」

「いや、そんなことはないけど」

 眼前に出現した魔法陣の中に、ドロシーの手が吸い込まれてゆく。ユウトはその様子を不思議そうに眺めていた。

「魔法って、そんなに禍々しいものだっけ?」

「こういうものだよ」

 ドロシーは引き抜いた手を、ユウトの前に差し出して見せた。

 その手には、先ほどドロシーが読んでいたものと同じ、ユウトが指名手配されている新聞が握られていた。

「何、これ?」

 何が起きたのか、まるでわからないといった様子でユウトは訊ねる。

「これがボクの力だ」

 詳しい説明もくれず、ドロシーは鼻を高くしていた。

「どういうこと?君の力ってのは、新聞を生成する魔法のことなの?」

「いいや、違うよ。これは王都で配布されていたものさ」

 ドロシーはからかうように、その新聞の端を摘まんで、ぴらぴらと振る。悪戯っぽい笑みを浮かべていた。

「ん?何を言っているのかわからないんだけど。王都で配られていた新聞がどうしてここにあるの?」

「そう。それがボクの力」

 ドロシーが、ウィンクをする。

「魔法で空間を飛び越えられるんだ。どこからどこまでも、自由自在にね」

「はあ?」

 ジョークにしても言い過ぎではないか。ユウトは苦笑いを浮かべた。

 つい今しがた、ドロシーが何もない空間から新聞を取り出すところを目の当たりにしたことも忘れ、随分と愉快なことを言うものだと、呆れを通り越して感心さえしていた。

「ボクの魔法を通して、世界中のあらゆる場所、どこにでも繋げられるんだよ。それで今みたいに物を取ってくることもできるし、同じ要領で向こう側に行くことだってできる。つまり、城の中に繋げば簡単に侵入することができるってわけだ。万が一、見つかったとしても魔法を使えばすぐに逃げられるよ」

 ドロシーに、冗談を口にしている素振りは見られなかった。

「どう、キミも一緒に行く?王様殺しの犯人として狙われた理由、気になるんじゃない?」

 ユウトは言葉を失っていた。

 信じられないことばかりだ。あの森で目覚めてからというもの、目の前で起きている出来事の一つ一つがどれも不思議で、まるで、おとぎ話の世界に迷い込んでしまったような気分だった。

 魔女のような恰好をした謎の少女。エルフの住む村。王様殺しに指名手配。そして、ドロシーの見せた奇妙な魔法。

 どれも、これまでのユウトの人生には決して縁がなかったもので、想像を超えるものであると同時に、とても興味を惹かれるものでもあった。


 未知のものは好きだった。

 予想もできない未来には、常に新しい発見があるからだ。

「発見には、自分を満たしてくれる何かがある。だから探求心を忘れるな」と、故郷の村で採掘師をしていた、コランという男がよく話してくれた。

 コランはガタイがよく、村長のガルラにも引けを取らないほど怖い顔をしているが老人ながらに少年のような心を持った男だった。

 故郷の村には歳の近い子どもがいなかったため、幼少期のユウトには遊び相手がいなかった。育ての親であるガルラも村きっての堅物で、厳しい教育はすれど遊び相手にはなってくれなかった。

 そんな環境で生きていたからこそ、コランのような精神的に距離が近い大人は特別な存在だった。

 ユウトは、よく彼の元を訪れた。コランはたとえ仕事中であっても、ユウトを快く迎えてくれた。こっそりと村の外に連れ出してくれたり、採掘だって手伝わせてくれた。未知のものをたくさん体験させてくれた。

 いつも面倒を見てくれるコランだったが、ユウトは特に彼の話を聞くことが好きだった。会う度に聞かせてくれた彼の「発見を求める」ことをテーマとした冒険譚は、ユウトの心の少年の部分をくすぐった。

 幼い頃から探検が大好きで、村の外に一人で勝手に飛び出しては大人たちに怒られることがあったが、今思えば、危険を顧みず、未知なるものを楽しむようになったのは、コランのように発見を求めていたからなのかもしれない。

 ユウトは後悔していなかった。

 見知らぬ森に迷い込んでしまい、故郷の村への帰り道もわからなくなってしまったが、目の前には発見の山が積み重なっていた。

 未知なるものを前にして腹の底がむず痒くなるような、楽しみがわくわくと込み上げてくるような感覚があった。なるほど、これがコランの言っていた発見を求めるという心か。

「なら、行くしかないだろ?」と、コランの声が聞こえてきた。

 ユウトは、首を縦に振る。

「わかった、行くよ」

 深い考えや恐れといった感情はなかった。コランの声に背中を押されるまま、返事をした。ユウトを動かしているのは、コランから譲り受けた、少年さながらの探求心だった。

「よし、それじゃあ、明日の朝一番に出発しよう」

 未知のものを求めて。新たな発見を求めて。王様殺しの事件の真相を求めて。ユウトは探求心に従う決断をした。故郷の村に帰った暁には、コランや村のみんなに、自分の発見を聞かせてやろう、とユウトは意気込んでいた。

 そして、その翌日。

 ユウトたちは無事、王都の城に忍び込むことに成功した。しかし、望み通りの情報は何も得られないまま帰還してしまうことになる。これでは、コランに顔向けできない。「お前さんには、まだ早かったか」と、大きな笑い声が聞こえてきた気がした。




 ――――




「二人とも、お帰りなさい」

 村に戻ったユウトとドロシーを、エルフの女性が迎えた。透き通るような白い肌とブロンドカラーの髪色をした、妙齢の女性だった。

「ララティアさん」

 ユウトが応えるように名を呼ぶ。

「大丈夫ですか、怪我とかしていないですか?」

 ララティアが、ユウトの元に歩み寄った。細い腕を伸ばし、ユウトの頬に触れる。無事であることを確かめるように何度も撫でる。優しい手つきだった。冷たい指先が、耳の下で落ち着いた。

 照れ臭い気持ちを抑えて顔を上げると、ララティアは目を細めて微笑みながら、ユウトたちを見ていた。その表情は、まるで愛し子の帰りに安堵する母親のようにも見えた。

「まだ日が昇っているとはいえ、この村の周辺の森には危険な獣もたくさんいます。ちょっとした外出であっても、気を付けてくださいね」

「心配してくれてありがとうございます。近くを散歩していただけなので、大丈夫でした」

 嘘をつくのは心が痛んだ。

 ララティアはリフナ村の村長であり、ユウトたちに村への滞在を許可してくれた張本人だった。見知らぬ人間を受け入れてくれた寛大な心の持ち主だ。そんな聖人とも思える善人を、悪意はないとはいえ騙すことになるとは。人の道を外れた行いをしているような気分になって、心地が悪かった。

 ララティアには、王都から追われている身であるということを伏せていた。

 それもそうだ。村長のあなたが、わざわざこうして村の入り口まで出迎えている男は、王様を殺した罪で指名手配をされているのだ、と言えるわけがない。幸い、リフナ村は王都との交流が少ないらしく、ユウトが指名手配されているという情報は届いていないようだった。

 だが、それも時間の問題だ。早いところこの村を離れた方がいい。もし捕まるようなことがあれば、王様を殺した人物を匿っていたとされ、この村まで危険に晒されてしまう可能性がある。そこまで迷惑をかけたくはない。この事件にかかわりを持ってほしくはない。村の広場に戻っていくララティアの背中を見ながら、ユウトはそう考えていた。


 いきなり、眩暈がした。

 疲れているのだろうか、と瞼を閉じる。眉間にぎゅっと力を入れて、目を開く。

 視界に映った光景が、変わっていることに気づいた。広場で遊んでいた子供たちがいない。隣に立っていたドロシーの姿も、消えていた。

 足元に、誰かが倒れていた。

 ララティアだ。

 安らかに目を閉じていた。よく眠っているのか、微動だにしない。女神の休息に立ち会わせてしまったのかと錯覚してしまうほど、美しい表情だった。勝手に寝顔を覗き込み、微笑ましく感じていることに罪の意識さえ感じてしまう。ユウトは自分の胸の中で、急に何かが跳ね上がったのがわかった。

「ユウト?」

 ドロシーの声がした。つられるように瞬きをすると、元の景色に戻った。

 首を振る。目を閉じ、開ける。やはり元の景色だ。広場には笑顔で走り回る子どもたち。それを見守るララティア。横から覗き込むようにして、首を傾けているドロシーの姿もあった。

「どうかしたの?」

「うん、意識が違う場所に行っていたみたいで。今、戻ってきた」

「ん?王都の城からなら、さっき戻ってきたばかりだけど」

「それとは、少し違う。でも、見えたんだ」

「見えたって、何が?」

 ユウトは、そうか、と息を整えてから、ドロシーの方を見た。

「そういえば、言ってなかったね。俺にも、ドロシーみたいな不思議な力があるんだよ。これから起こる危険がわかるというか、ちょっとした予知ができるというか。それでね、今その予知を見ていたんだ」

「へえ、何それ。興味深いな」

 ドロシーが見透かすように目を細める。

 ユウトは、ドロシーから視線を外し、広場の方へと向けた。

 大きな樹木を利用して造られた遊具で楽しそうに遊ぶ子どもたちの中に、彼女の姿はある。その淑やかな佇まいには、聖母然とした雰囲気があった。

「このままだと、ララティアさんの命が危ない」

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