こんばんは。作品を読ませて頂きました。
これは、悲しくもあるけれど、再生の物語ではなかろうかという印象を受けました。上質な現代ドラマの短編ですね。
誰かの人生の脇役でありたいという気持ちはよくわかります。それが自分にとって大切な存在なら尚更ですよね。
その役目を解かれてしまったら、やはり悲しみしか残りませんが、それでも相手にとっては、そこからのリスタートなんじゃないかな、最後にその人にとって良き影響を与えられたのではないかな、とも思います。
お話の内容も素晴らしいのですが、この読ませられる文章の美しさが本当に素晴らしいと思いました。とても深い作品でした。ありがとうございます。
作者からの返信
こんにちは。コメント・評価ありがとうございます!ご感想をいただき、とても嬉しいです。
コメントをいただいて気づいたのですが、物語の役割を解かれた人々にとっても、それは新しいスタートになり得ますね。悲しいことがあっても誰しもが自分の物語を紡いでいかなければならないんだな、などと改めて考えさせられてしまいました。
また、内容だけでなく文章についてもお褒めいただき、ありがとうございます。
なるべく読んでいて引っ掛かることのない文章を心がけていますので、そのようなご感想をいただくととても嬉しいです。
今後も精進します!
魔法使いのおじさん。
松さんに取ってみれば、たまに嫌なことを忘れさせてくれる、エンタメやテーマパークのような存在になりたかったのでしょう。
元奥さんもきっとそれを承知で、その上でそういう存在も必要だと思って認めてくれていたのかなと思います。
でも、現実を知った娘さんには、それがただのいいとこ取りに見えてしまったのでしょうね。
親の辛さを理解した上で尊敬してくれる良い娘さんですが、これもまた「親の心子知らず」だな、と。
娘さんの気持ちも分からなくもないですが、決めつけられるのもまたやりきれないです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
松さんにしても、娘のためによかれと思ってとっていた行動なんですよね。彼にとっては「娘のためにも一番いい関わり方」のつもりだったんだと思います。
松さんにとっては辛い別れになってしまいましたが、また何年、何十年と経った頃に、彼なりの親心を理解してもらえる日があるかもしれません。