独立採算制
大同会長は様々な改革を実行した。昇任試験制度を採用し有用な人材を登用したことで、会社の業績が飛躍的に向上したことはその一例だが、支社に独立採算制を取り入れたこともそのひとつである。
独立採算制とは、企業内の各部門をそれぞれ独立した経営主体とみなして、経営に関する権限を付与し、部門ごとに収支の採算をとることを目指す経営方式のことを言う。
組織単位を小さくすることで収支責任が明らかになり、部門ごとの成果が見えやすくなる。このように、事業部ごとに独立採算制を採用している組織形態を「カンパニー制」と呼ぶ。
(インターネットから引用)
支社は、総合ターミナル物流センターを受注したことにより、より支社長の裁量権は増した。大同会長が、図師に地方で学べと言ったのは、支社の実情を肌で感じ取って、それを本社で活かして欲しいとの親心もあった。
それほど、大同は図師を買っていた、将来は会社の中枢になって貰いたい。
自見を調査に向かわせたのは、自見なら酸いも甘いも分かっている。事が複雑になっても、そこは会社の名誉と図師を守ってくれるだろう。
大同は、図師には自見が向かうことを話し、何かと協力するように指示をした。しかし、肝心の図師は、本社で倉庫番をしている自見など眼中になかった。
エリートの俺に、何か言うことがあるのか。年寄りは年寄りらしく倉庫でお茶を飲んでいればいいものを、何を勘違いしてのこのこやってくるのだ。
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