総合ターミナル物流センターの概要
10年前のT大地震で物流が停滞した要因のひとつとして、各運輸会社のターミナルが分散していたことだった。勿論道路が寸断されたことが最大の要因ではあるが、磐越自動車道、東北自動車道が交差するK市はその地理的優位を活かすため、インターチェンジ横に各運輸会社のターミナルを集中させることとした。
これに賛同し主要10社の運輸会社が平等に出資し、6年前、敷地面積、東西3キロ、南北4キロ、物流倉庫は10棟という巨大ターミナル基地が出現した。
当然、大同警備もこの警備を受注するため、大手2社のベコム、バルサックを相手に熾烈な競争をした。この受注は大同警備がそれまで売り上げが総合3位とは云え、大手2社の三分の一だった売上を一気に引き上げる要因となった。この受注効果は、全国のターミナル基地の警備の受注に波及した。
この広大な敷地面積を集中的に管理しているのが管理センタービルで,ターミナルは24時間トラックが休みなく出入りする。
トラック識別認証システムの導入により、各運輸会社のトラックは自動管理されているので、警備員は昔ながらの一々停車させて確認する必要はない。
各警備室は、管理センターとモニターを共有し、モニターに弾かれたトラックが侵入したときだけ、管理センターに連絡し確認することとなっている。
敷地侵入を防止するため、フェンスセンサーと監視カメラが設置され、常に予備電源が確保されているので、不測の事態に際してもこの巨大ターミナルの運用が停止することはない。管理センタービルは先の大地震の教訓に基づきマグニチュード9にも耐えられる強固な建造となっている。
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