ダンジョンから出てくる物語《ストーリー》

第21話

「おい、大丈夫か？」

「‥‥何がだ？」

「学校来てからずっとボーッとしてるぞ。何かあったのか？」

「あぁ、いや。ただ眠るのが遅かっただけだ」

「早寝早起きは大事だからな！」

「そうだな」

「あぁ！でもなんで寝るのが遅くなったんだ？昨日は休みだろ？」

「ダンジョンにずっといたからな。そろそろ時計も買わないと」

「おぉ、何か日課とかになりそうな雰囲気だな。何を倒してるんだ？」

「日課とまではいかないけど、バイトしてるみたいだな。あと倒してるのはスライムばっかだな」

「スライムだけでたくさん貰えるのか？」

「集中したらけっこいけるぞ。昨日は20000も稼げたぞ」

「スライムだけで！20000ってことは‥‥‥スライムって一匹でどれくらいだっけ？」

「スライム一匹で100円だな」

「じゃあ二百匹倒したのか！」

「まぁ、そうだな」

「でもゴブリン倒した方が効率はいいんじゃないか？」

「人型はまだ慣れないんだよ。あの感触がまだ手に残ってて‥‥でも次行くときは2層に行くつもりだよ」

「そうか‥‥‥頑張れよ！俺も追いかけるからな！」

「なら俺は追いつかれないよう逃げないとな」

「おう！頑張れよ！！」

あ〰️早く学校終わらねーかなぁ。

そんなにすぐに金は無くならないと思うけど、生活必需品とか電子機器のために多いにこしたことはない。

まぁ

「早く学校終わらねーかなぁ」

「よく教師の前で言えたな百鬼」

心の声が漏れてた！

「いや、えと‥‥あはは」

「授業中は静かに」

「は、はいっ」

授業は黙って受けよう