幕間(設定集)

047 設定集(登場人物)

*作中の登場人物に関する初期設定集(一部)です。本編ではありません。


*本作(この設定集を含みます。)は、フィクションです。実在の団体等とは一切関係ございません。


*作品のストーリーに関する記述(ネタバレ)を含みます。ご注意ください。



香坂大樹こうさかだいき(17)主人公


いわゆる進学校に通う高校2年生。成績は優秀だが、進みたい方向性が決まっておらず、とりあえず生きていければ良いと考えている。調子に乗りやすいところもあるが、基本的には理論的に物事を捉える。近所のゲームセンターに通いつめているが、ゲームがしたいというよりも、その連勝記録を伸ばしたいというところに重点がある。ゲームが得意という自覚はなく、シミュレーション系のゲームに関しては、苦手意識すらある。両親は共働きで、家をあけていることが多い。古着屋でバイトをしている。



古川俊ふるかわしゅん(17)


大樹と幼馴染であり、友人の一人。動画投稿者(シュンカンゲームズというチャンネルを運営)として、それなりの収入がある。シミュレーション系ゲーム界では名を知られた人物で、作成したマップ等が運営公式に紹介されることも多い。ゲームは好きだが、基本的にはビジネスとして考えている。多難な人生を歩んできたが、動画投稿という仕事が彼を救っている。大樹の活躍は素直にうれしいと思っており、妬むなどの感情は一切ない。大樹曰く、まっすぐ過ぎて曲がることを知らない性格。大樹のスポンサーの一人。藤瀬亜美と付き合っている。



桜井悠美さくらいゆみ(16)


大樹の彼女。高校2年生。父親がFPSの運営会社で働いていることもあり、FPSゲームのファン(観戦のみ)。周囲からは「天然ちゃん」と評されているが、それが計算であるかどうかは、本人のみぞ知るところである。



藤瀬亜美ふじせあみ(17)


古川俊の彼女。俊や大樹と同じ高校に通っている。基本的には冷静な常識人なのだが、俊のことと甘いもののことになると、目の前が見えなくなってしまう。本編にはあまり登場しない。



東洋介あずまようすけ(43)


大樹たちが通っているゲームセンターの店長。大樹たちのことは昔から知っており、いわゆる保護者的ポジション。大樹の生活を案じ、大樹に殺到した取材の対応を一手に引き受けたりするなど、保護者的ポジションを確固たるものにしている。ゲームの練習ができるよう、高価な筐体を自腹で購入したりもしている。俊たちには「東のおっちゃん」と呼ばれている。大人の対応が必要なときや、オチをつけるために登場することが多い(注:作者にとって、大変にありがたいキャラクター)。大樹のスポンサーの一人。サーフィンが大好き。



黒川慎太郎くろかわしんたろう(22)


地元の経済学部に通う大学生。全国大会の常連であったが、今シーズンは大樹に完敗。大樹の不正を疑う声に対して冷静に反論するなど、一戦交えれば友、という感覚の持ち主。ゲームに関しては、プレイすることよりも、攻略法を調べあげることの方が好き(攻略サイトを運営)。俊の動画にコラボ出演することがある(注:対戦の解説要員)。ファンの間では、ワシさんと呼ばれている。なお、単位及び卒業は極めて怪しい。



結城豪ゆうきごう(49)


FPSゲームの開発運営会社の社長。大樹のゲームプレイを見て絶叫するなど、感情が良い意味で爆発しやすいタイプ。大樹の「反応チート」が判明した後も、特にメタ的な対応はとらなかった(たとえ大樹が無双したとしても、それをも超えるゲーム性をつくり出そうと頑張る、良い人)。作品内でそういった描写はないが、世界屈指の大企業の社長であるため、超がつくほどのお金持ちである。



戸塚加奈とつかかな(19)


FPSゲームの環境トップに立ち続ける強者。アイドル的な人気をほこり、ファンクラブまで構成されている。コンボ主体の戦術を好み、その構築が起承転結のように流れる物語的であることから、ストーリーテラーの二つ名を持つ。現環境で全く使われていなかった状態異常攻撃に目を付けるなど、柔軟な発想をもあわせもつ。勝利者インタビューでは言葉少ななため、ミステリアスな雰囲気と評されているが、実際はただ疲れていて眠たいだけである。専門学校に通っており、将来の夢は看護師。



香坂康介こうさかこうすけ(43)


大樹の父。飲食業界に勤めており、仕事で全国を飛び回っている。東洋介とは幼い頃からの友人で、サーフィンに誘われることもしばしば(泳ぎが苦手なので、断っている。)。



香坂恵理子こうさかえりこ(39)


大樹の母。外資系企業に勤めており、ここ数年は海外支社を転々としている。大変にオープンな性格で、裏表がない。将来のCEO候補と目されるほどの逸材であるが、本人にその気は全くない。



■マイケル(30)


世界大会出場者。数学の博士号を持つ、天才プログラマー。ゲーム実況者としても有名で、俊のあこがれの存在でもある。対戦では合理的な作戦を好み、「勝つべくして勝つ」を信条としている。



■トリック(24)


世界大会出場者。本業は世界的に有名なマジシャン。心理学に精通しており、「第六の備立て」を主軸とした作戦は非常に強力。トップに肉薄できる数少ないプレイヤーの一人。



■ジーン・カイ(26)


世界大会出場者。世界大会常連の有名プレイヤー。防御戦術という独自の戦術を確立した一方、状況に応じて作戦を変更するフレキシビリティも持ち合わせている。カナのライバル。



■トップ(28)


世界大会出場者。世界大会7度の優勝をほこるFPSゲーム界最強のプレイヤー。絶対王者のプライドとして、純粋な力勝負を好んでいる。プロゲーマー



■シルバー(36)


世界大会の実況者。さまざまなゲームに精通しており、マニアックな解説もする。有名。大樹のカウンターに「ディーズカウンター(Dのカウンター)」という愛称をつけた。



■トム(28)


世界大会の解説者。FPSの世界大会初代優勝者であるが、わけあってプレイヤーとしては引退している。引退から10年近く経過した今でもなお、「トップ選手とどちらが強いか」という議論がファンの間で続いている。

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