第1513話 ゲームなのに
遠い昔、人間と魔物が共存していた世界があった。ある日、魔物が暴走し、世界は混沌へと向かった。しかし勇者が現れることはなかった。代わりに、それぞれの国から選ばれた若者たちが集められ、彼らはそれぞれに得意な武器や魔法を持ち、共に旅を進めながら友情を深め、数多くの魔物たちを倒していた。魔物たちをすべて倒すことができるのか。それとも、混沌の世界は永遠に続くのか。それは誰にも分からない。
「それで続きは?」
「ここで終わりなんだ、このゲーム」
「ええっ!?どういうことだよ。世界の運命は?魔王は?どうなるのさ」
「世界の歴史が大きく動くまでには、相当な時間がかかるものなんだ」
「うん」
「このゲームはリアリティーを追求していて、リアルに進行するんだ」
「つまり俺達が生きている間に、この世界の歴史が変わる事はないかもしれないってこと?」
「そういうことだ」
「ゲームなのに」
若者達の旅は続いていく。
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