第1510話 ホワイトノイズ
――ホワイトノイズ。
それは、様々な周波数の音を同じ強さで混ぜて再生する騒音の一種である。
お前は、ホワイトノイズのようだと言われる。一定のリズムでコンスタントに、命令されたマシーンのように仕事をする。まるで、お前の頭の中にはホワイトノイズが流れているかのようだと言われる。
俺は探偵をやっている。依頼人から引き受けた仕事を淡々とこなしている。浮気調査なんてのも、私情を挟まず、淡々とやる。殺人事件の捜査もだ。だからついたあだ名がホワイトノイズだ。まあ他人が俺の事をどう思おうと知った事ではない。俺の事を評価するのは、俺であればいいのだから。
とある殺人事件の捜査の依頼を受けた。
「またお前か。ホワイトノイズ。俺達、警察の邪魔はするなよ」
「そう言うな。大場。昔見たいに協力して事件を解決しようや」
「お前、なんで警察やめて探偵になった?」
「さあな。警察なんて情に熱い奴がなるべきなんだよ」
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