第1502話 お怪物でお買い物
「まりちゃん。お父さんを驚かせたいから、お怪物してきてくれない?」
「うん、わかった」
小学生のまりちゃんは、お母さんにお使いを頼まれた。お買い物は、お怪物。近所の商店街に、当たり前にごく普通に売っている代物だ。まりちゃんが商店街に行くと、店主はニコニコしながら話しかけてくる。
「おや、まりちゃん。お使いかい?」
「うん。お怪物が欲しいの」
「ああ。良いの入ってるよ」
そう言ってまりちゃんは、お怪物を買った。家に持って帰り、お母さんに買ってきたお怪物を見せる。
「あら!これならお父さんも驚くわね」
そう言ってお母さんは、嬉しそうに夕飯の支度をする。
「ただいま」
お父さんが帰って来た。玄関の鍵を開けて入って来たお父さんは、部屋が薄暗い事に気付く。そこには、うめき声と髪の長い女の霊の姿があった。
「うわあああ!!」
「あはは。驚いた」
やっぱり家族団らんの秘訣は、お怪物に限るよね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます