第1495話 アイツの顔

朝、目が覚めて鏡を見ると、俺の顔はアイツの顔になっていた。

「……えっ?お、俺の顔が!?どうなってるんだ」

パニックになりながら支度をしてマンションの部屋を出て大学へ向かった。

大学に着くと俺は異変に気付いた。俺とアイツと同じ顔の人ばかりが、大学内を歩いているのだ。皆、同じ顔だ。

「な、なんだよ。これ。どうなってんだよ」

俺はパニックになって大学を走って出て病院へ向かった。病院に行くと、患者も受付の人も同じ顔だった。

「嘘だろ……。これは絶対何かの病気なんだ」

そして医者も同じ顔をしていた。医者は、普通の対応をしてくる。

「今日はどうされましたか?」

「全ての人の顔が全員同じに見えるんです。これは何かの病気でしょうか?」

医者は首をかしげながら、そんな病気ないですと言った。一体どうなってしまったんだ。俺は。頭がおかしくなったのか。いや、俺がアイツを殺したから、これはアイツに呪われたんだ。

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