第1493話 神隠し

ある日を境に世界中から、人が突如消えてしまった。集団失踪事件としてニュースに取り上げられた。

「つまり神隠しか」

探偵の俺に、この謎を解明して欲しい。いなくなった人たちを見つけ出して欲しいという依頼が舞い込んできた。報酬がかなりのものだったので、俺は二つ返事で引き受けることにした。なぜなら探偵というのは儲からない。毎月の生活がカツカツで、今月も食費を削る日々だったからだ。

「さて引き受けるとは言ったものの、何から始めるか」

まずは情報収集からだ。人が消えた場所に共通点はないか。そこから当たるとしよう。だが共通点は見当たらなかった。見事にバラバラだ。ならば失踪した人達自身に特徴はないか。調べてみるとビンゴだった。失踪者は失踪する数日から一ヶ月の間に、ある神社に参拝に訪れていた。俺は神社へと向かう。神社から不思議な鈴の音が聞こえた。やはり神社に引き寄せられていたか。俺は意を決して進んだ。

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