第1492話 私立市野原高校 桜部
「私、高校生だ!!よーし、青春を楽しんじゃうぞっ!!」
無事に高校に入学した私は、部活は何部に入ろうかなと考えていた。正門の方に行くと、部員を血眼になって必死に集めようとする色々な部活からの勧誘のチラシを受け取りまくり、疲れ果てた私は、校舎の裏門からこっそりと帰ることにした。すると裏門に一人でチラシを持って立っているイケメンの男子生徒がいた。
「……桜部。よろしく」
勧誘にしては、とても不愛想だった。
「桜部?えっと、部活?」
「ああ。桜部は入学式という出会いの場や、卒業式といった別れの場での演出を手伝いするというものだ。活動は春がメインになる。他の季節は、主に青春の思い出を記録するというものだ。写真部みたいなものだ」
「へえ。なんだか楽しそう。青春って感じ。部員は何人くらいいるの?」
「……俺一人だ」
彼と出会ったのは、運命なのかもしれない。私は桜部に入って、青春を楽しむことにした。
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