第1465話 虹像

伝説は本当なのか。

虹色の像がいると言われるアフリカ大陸まで来たものの、虹色の像には出会えなかった。

彼らはなぜ虹色の体をしているのか。その神秘の謎を解き明かしたい。そしていつの日か、日本で虹の像を一般人が気軽に見られるようになればいい。そう思っていた。しかし現実は厳しく、虹色の像なんて……。

ただの伝説で、ツチノコのように実在しないのではないか。

虹像探検隊は、途方に暮れていた。

「あー、もう。やめだやめだ。俺は日本へ帰るぞ」

「そんなこと言うなよ。せっかくここまで来たんだから頑張ろう」

「いるのは白い像だけじゃないか。虹の像なんているわけがない」

その時だった。白い像が太陽に向かって水をまき上げた。

すると綺麗な虹が現れた。

「おい……まさか」

「ああ、なるほど。そういうことか」

虹像は、白い像が水を噴射した時に虹と重なって見えただけだったのだ。

虹像探検隊は、日本へすぐ帰った。

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