第1436話 ピクシー・ワッフル

新しくオープンしたワッフルの店「ピクシー・ワッフル」に並んだ。行列が凄くて買うまでに一時間かかってしまった。早速ワッフルを口の中に放り込んでみると、ふわっとした食感と蜂蜜の甘味が口の中いっぱいに広がった。これは至高の一品だ。最高に美味しい。

実は私もお菓子店を営んでいる。ライバル店の視察の為にワッフルを購入したのである。悔しいが負けた。完敗だ。これをうちで出すことはできないか。そう思った私は、バイト募集の張り紙を見て決断した。店は任せてバイトとして少しの間、勉強させてもらおう。そしてバイトとして働くことになった。店長は従業員を紹介するといって連れてこられたが、人の姿はない。そこにいたのは、小さな生き物だった。

「紹介するよ。これがうちのピクシー、ワッフルの妖精さ」

「よ、妖精!?」

「そう。ワッフルを作るには、ワッフルの妖精に手伝ってもらうのが一番だ。うちのワッフルのおいしさの秘訣さ」

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