第1355話 星に願いを

「そろそろ帰る時間かな……」

外を見るともう真っ暗になっていた。

名残惜しいけど今日はこれくらいにしておいた方がいいだろう。

それに、明日は学校だしな。

「じゃあそろそろ帰ろうか」

「えっと……あの、まだ帰りたくないです……。もう少し一緒にいたいなぁって思って……ダメですか?」

上目遣いでそんなことを言ってくる美春。

なんだこれ!?可愛すぎるだろ!!

「わ、分かったから!でも、あんまり遅くなるわけにはいかないし、あと30分だけだぞ?」

「ありがとうございます!」

嬉しそうな顔を浮かべる美春を見て、思わず頬が緩んでしまう。

そしてその後俺たちは近くの公園へと足を運んだ。

「星が綺麗ですね……」

「ああ。そうだな」

「あっ、流れ星」

一生懸命、美春は祈っていた。

「何を願っていたの?」

「えー、恥ずかしい」

まさか俺とずっと一緒にいられますようにって?

「世界三大珍味を食べられますようにって」

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