第1341話 不思議な力

不思議な力を手に入れた。その力とは、人の心の弱みに付け込み、その人間を操る力だ。彼は、この力で今まで何人もの女性を支配してきたのだ。だが、彼はまだ知らない。

自分の心の奥底にある闇を……


「おい! いつまで寝てるんだよ」

「……ん?」

「さっさと起きろよ!」

「あぁ~、もう朝か……」

「『朝か』じゃねぇーよ! 早く準備しろって言ってるんだ!」

「はいはい……」

俺はそう言いながらベッドから降りた。そして、洗面所に行き顔を洗い歯磨きをした。その後、リビングに行って朝食の準備を始めた。

俺の名前は、佐藤翔琉。16歳の高校2年生だ。ちなみに彼女いない歴=年齢の童貞である。学校がある日でもこんな時間に起きることはないのだが、今日は日曜日なのでいつもより遅く起きた。


そして手に入れた不思議な力。自らの欲望のままに力を使った彼は、その代償として、五感を徐々に失うのである。それでも使うか?この力を。

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