第971話 君が眠っている間に

「おはよう」

「んっ……んんっ……おはようございます……」


私は目覚めた。お昼ご飯を食べて眠くなったから、自分の部屋で眠っていたのだ。


「……って、えっ?誰?どちら様?どうして私の部屋に入ってきてるんですか!?」

「君が眠っている間に世界が変わったんだ」


私は一時間くらいの仮眠を取っただけだ。その間に世界が変わったって?


「具体的にどうなったんですか?」

「それは君の目で確かめてみるといい」


そう言って、その男の人は私の部屋の窓を開けた。しかし世界は何一つ変わっていないように思えた。


「……何も変わってなくないですか?」

「変わってしまったさ。さあテレビを点けてみるんだ」

「テレビ……」


私はテレビを点けて絶望した。


「もう手遅れなんだ」

「教えてください。一体なんでこんな事になったんですか?」


私が眠っているたった1時間の間に、世界の半分は隕石によってなくなったのだ。

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