第671話 謎の転校生

新しく転校してきた今井さんは、友達と話す事もなく、いつも一人で本ばかり読んでいる。僕はそんな今井さんがとても気になっている。なぜなら彼女は、とても美人だからだ。仲良くなれないかな。僕は思い切って彼女に声をかける事にした。


「今井さん。何の本読んでるの?」

「Akiyuのもう一度君に会いたい」

「あ、それ知ってる。恋愛物だよね」

「うん」


それから僕は、ことある毎に今井さんに話しかけた。今井さんは、最初は戸惑っていたけど少しずつ話してくれるようになった。


「好きです。僕と付き合ってください」


僕は今井さんに告白した。いつの間にか彼女を好きになっていたからだ。


「私、Akiyu作品見て恋愛に憧れるようになったの。だからそういう恋愛してみたい」

「もちろん努力するよ!!」


しかし彼らは知る事はなかった。次のAkiyuの新作の長編恋愛作品は、記憶喪失がテーマである事に。

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