第634話 金ぴかの魚の目
この釣り場には、幻の魚が住んでいるらしい。釣り師達の間でそんな噂を聞いた。噂を聞きつけ、俺も早速釣りを始めた。釣りには主に餌釣りと疑似餌によるルアー釣りがある。幻の魚はどちらで釣れるのか分からないから、試しに餌釣りをしてみる。しかしかからない。普通の魚ばかりだ。なのでルアーに変えてみる。何度かキャスティングしていると、ついにかかった。大きい。そしてそれを釣り上げると、金ぴかの魚だった。
「こ、これは……!?なんだあ!?こんな魚見た事ないぞ!!」
金ぴかの魚の目を見た。すると絵文字のぴえんのような目をしていた。なんだか可愛らしい。
「釣られちゃった。ぴえんってか」
俺は金ぴかの魚を写真に撮り、海へ逃がした。そしてその写真をSNSにアップすると、沢山のコメントが付いた。
ぴえん
ぴえん
ぴえん
ぴえん
「ぴえんばっかりやないか!!」
誰も金ぴかについては、触れてくれなかった。
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