第559話 悪魔のキス

私の部屋に現れたのは、デーモン大石というお笑い芸人のような名前の悪魔だった。


「俺と契約しないか?」

「契約?」

「お前の血を少し分けてくれ。その代わりお前には、悪魔のキスの力をやろう」

「悪魔のキス?」

「キスした相手は、必ずお前に従順になる」

「へぇ。面白そうね。いいわ。契約しましょう」


こうして私は、悪魔のキスの力を手に入れた。そして私は、まず職場の上司にキスをして従順にさせた。私には楽な仕事しか回ってこなくなり、仕事が楽になった。それから数年後、新入社員がやってきた。新卒で入ってきたイケメンだ。私は彼に一目惚れした。彼を落とそう。そう決めた私は、彼を飲みに誘った。そしてキスをしようとすると、彼は抵抗した。


「先輩、そういうのはダメですよ。そういうのは付き合ってる人とじゃないと」


実は彼は、元ホストだった。私は彼にキスできないまま、彼に従順にコントロールされるのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る