第462話 流れ星

「流れ星が流れたら何をお願いする?」


君は私に聞いた。


「うーん……秘密」


私の願い。それは――

君といつまでも一緒にいられますように。


でも君にそれを直接言うのは、恥ずかしい。私にとって君は、まるで星のような存在だ。とても明るく、星のように輝いている眩しい存在の君だから私は、君に惹かれたんだ。


「ねぇ。そっちは?流れ星が流れたら何をお願いするの?」

「えっ?教えてくれないのに、俺の願い事は教えなくちゃダメなの?」

「うん」

「うーん……。お前とさ、いつまでも一緒にいられたらいいな。……なんてな」

「ふふ……あはは……。あはは」

「な、なんだよ。何がおかしいんだよ」

「ううん、別に。面白かっただけ」

「俺は……マジなんだけど」

「そっかそっか」


私は笑いながら彼の頭を撫でた。


「おい、頭を撫でるな。俺を子供扱いするな」


だって君があまりにも愛おしいから。


「ごめん。つい」

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