第462話 流れ星
「流れ星が流れたら何をお願いする?」
君は私に聞いた。
「うーん……秘密」
私の願い。それは――
君といつまでも一緒にいられますように。
でも君にそれを直接言うのは、恥ずかしい。私にとって君は、まるで星のような存在だ。とても明るく、星のように輝いている眩しい存在の君だから私は、君に惹かれたんだ。
「ねぇ。そっちは?流れ星が流れたら何をお願いするの?」
「えっ?教えてくれないのに、俺の願い事は教えなくちゃダメなの?」
「うん」
「うーん……。お前とさ、いつまでも一緒にいられたらいいな。……なんてな」
「ふふ……あはは……。あはは」
「な、なんだよ。何がおかしいんだよ」
「ううん、別に。面白かっただけ」
「俺は……マジなんだけど」
「そっかそっか」
私は笑いながら彼の頭を撫でた。
「おい、頭を撫でるな。俺を子供扱いするな」
だって君があまりにも愛おしいから。
「ごめん。つい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます