第394話 紫雀

昔々、あるところに紫色をした変わった色の雀がおりました。紫雀は、他の雀達から気味悪がられ、仲間外れにされていじめられていました。ある時、雀達から暴力を振るわれて傷ついた紫雀は、ついに地面に落ちて飛べなくなってしまいました。その様子を見ていた一人の心優しい男は、哀れに思い、紫雀を家に連れて帰り手当をしてあげたのでした。紫雀は元気になり、また飛べるようになりました。それから紫雀は、よく男の元へ遊びに来るようになりました。


「なんだ、お前。また来たのか。まあいいけどよ。俺もお前と同じで独り身さ。俺も昔、人に騙されて財産を奪われてしまってな。おかげでここでひっそりと暮らしてるのさ。まあ雀のお前に言っても仕方ないがな」


紫雀は、涙を流しました。するとその涙は、キラキラ輝く紫色の宝石になったのです。


「凄い!!これは宝石だ!!」


こうして男は、お金持ちになって紫雀と共に幸せに暮らしました。

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