第331話 黒山歯科医院
ズキッ!!
昼ごはんを食べていたら、右の奥歯が痛んだ。あまりにも痛いので、歯医者に行って診てもらう事にした。
……虫歯だったら嫌だなぁ。
今日は木曜日。近所の歯医者さんは休みになっている。仕方がないので、初めて行く歯医者に行く事にした。
黒山歯科医院……。
腕の良い先生なら良いんだけど。
「今日はどうされました?」
「右の奥歯がズキッと痛んで……」
「虫歯になってるかどうか診てみますね。口開けて下さい」
「はい」
そして口の中を調べた先生は、驚きの声をあげた。
「こ、これは!?」
「ふぇっ!?」
私は口を開けたまま、先生のその反応に驚いた。
「落ち着いて聞いてください」
「は、はい……」
「奥歯に歯の妖精が住んでいます」
「どうすれば……?」
「そっとしておきましょう。妖精が可哀想です」
そう言って先生は、結局何もしてくれなかった。ヤブ医者なんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます